無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
ビジャレアルの育成改革に日本人女性の凄技。
スペインのフットボールチーム「ビジャレアル」。
欧州リーグ優勝をしたクラブとしても、人気が高い。
ビジャレアルのカンテラ(育成組織)はヨーロッパ及びスペインで
最も堅実な育成機関と評されている。
自前の下部組織からの選手が多勢いることからもわかる。
2014年から、チーム一丸、この育成・指導大改革に携わった著者。
彼女はスペインで初の日本人クラブ監督に就任した経歴もある。
★テーブルは丸テーブルに
★注意するときは「サンドイッチ話法」で
★「こうだよ!」を「どう思う?」の「問い言葉に」
★選手が選手を指導する「学び合い」作戦
★コーチ全員にビデオカメラ。指導法は客観視する、など。
サッカー(フットボール)の指導のみならず、
ビジネスの現場で若手を育成する際に、
学校教育の現場でも、
日常の家庭での教育にも、
置き換えてみれば取り入れ可能なメソッドが多い。
「教えない」ことで「学びの意欲が増す、成長する」。
そのヒントが満載の書である。
(底本 2021年2月発行作品)
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「教えない」とは、何もせずに放っておくことではない。すぐに答えを与えず、相手が自分で考えられるように問いかけ、必要なときには手を差し伸べることだと学びました。
指導者が先回りして答えを言い続ければ、選手が自分で判断する機会を奪ってしまうことがあります。
本書で印象に残ったのは、コーチの質問を選手が「詰問」と受け取った場面です。ただ疑問形にすればよいのではなく、「あなたの考えを知りたい」という姿勢や信頼関係が必要なのだと感じました。
また、「ナイスプレー」と褒めて終わるのではなく、何を見て、なぜそのプレーを選んだのかを聞くことも、選手を認めることにつながります。
再び指導する立場に立ったときは、答えを伝える前に一度立ち止まり、「今、何が見えていた?」と問いかけたいです。「教える」の魔力から距離を置き、選手の言葉を待てる指導者になりたいと思いました。
Posted by ブクログ
教えないスキル
ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術
小学館新書 391
著:佐伯 夕利子
良書、おもしろかった。
プロ選手の引退後の過酷な現実から、本書は始まります。
NBAの選手の60%が、現役を退いて5年以内に、自己破産するそうです。
高級車から軽自動車に乗り換えられる感覚が備わっていないと、プロとしてキャリアを積んでいくことができない。だから、プロ選手を育てるのではない。人を育てるのだと語っています。
指導者は、選手の学びを創出するファシリテーターに過ぎない。
著者は、持続可能な人材育成術といっています。
教えないスキルとは、脳科学、行動科学、心理学、教育学のエビデンスをもとに、10人の心理学者のサポートを得て作り上げたものであると語っています。
気になったのは、以下です。
■reflection
・指導方法をカメラやビデオをとって俯瞰することが重要。
・選手の動きをただ声に出している、リアクション・コーチングを行っていないか
・内省すること これって意味があるのかな、これって、選手のためになっているか、コーチ同士で顔を見合わせてノーとため息をつく
・練習や試合での態度、声掛けをチェックして仕分けをする
①選手を肯定したり鼓舞するようなポジティブメッセージがどれだけあるか
②ダメ出しをを含めたネガティブメッセージはどうか
③同じ選手に何回声をかけたか
・意識や意図が芽生えることがいかに重要かを個人的に学んだ
・(選手が)自分たちで気づいたものを学びにする
・(コーチが)自分たちは答えを持っている人間ではないし、問題を解決する仕事でもない
・私たちが、自分で気が付いたように、選手にも気づいてもらう。
自分たちと同じ道のりをたどれるよう、選手たちに施せばいい
・アンラーンから始めよう。アンラーンは、学び壊しというのがしっくりしているかもしれません。
①ラーン
②アンラーン
③リラーン
この繰り返しこそ、指導者に不可欠です。
・流れる川に小舟がながれてきました。あなたは、小舟にのりますか、それとも、岸からみてますか?
⇒小舟に乗る=感情に執着する⇒本質を見失う
⇒岸でみている=自分の感情と距離をとる⇒本質なものの優先順位を間違わなくなる
⇒だから、岸でみてましょう、一緒に流れるのではなく、岸から眺める
・心から子供たちをリスペクトをもって接する。そうでなければ、私たちもあなたに対し、リスペクトをもって接することができません
・絶対やってはいけないこと、ここだけの話し、ひそひそ話、組織として成長ができなくなる
・問題(苦情)を持ち込むときは、一緒に、解決策をもっていく。これがルール
■question
・プレーするのは選手、自分に力が及ばないことに時間を費やすのは無駄
・指導者が、勝敗に意識を奪われていたら、選手の学びや成長に気を配れるはずはない
・自分ができることをやる、自分が行動すれば変化が起きる
・何を言っても、何をやっても、受け入れてもらえる、安心安全な環境でこそ、選手たちは成長できる
・オープンクエスチョンをなるべく心がける。言えないときは、二択、三択のクイズで誘導的な問いかけをする
■words
・サンドイッチ話法
①良いところを伝える
②聞きたくもないかもしれない改善点などを伝える
③それに対する期待を伝える
・人は知っていることしか、見ない
・見るべきものが見える、選手を育てる
■knowing
・あの子はやる気がないと思う ⇒主語が指導している自分自身 ⇒主語を選手に変えよう
・個人目標は2カ月スパンで見直す⇒個人目標の振り返りや気づき、現在地の確認のため
・3つの学び
①主観だけで考える癖をなくす
②自分の考えを一方的に伝えない
③答えに正解はない
■equality
・コーチから一方的に教え込むのではなく、選手同士が学び合う環境を作る
・指導者の役割は、失敗しないように導くではなく、失敗を恐れずに出せる、失敗を糧にできること
・コーチのミーティング まとまりがつかない⇒振り出しにもどる、選手の学びの機会が増えたかどうか?
・上司が命じてやるではなく、社員が自ら取り組みたくなる環境を整備する、が正解
■centred
・ガミガミと怒られながら学ぶなど、意欲が生まれるわけがありません
・手取り足取り教える ではなく 心地よく学べる環境を用意し、学習効果を高める
・教え方がうまい ではなく、 子どもたちが学べる環境を作ることが育成術
・生命線
①考える癖をつけることに重きをおく、考える余白を用意してあげる
②一方的なコーチングをせず、問いをつくる
③子供たちが、学びたいと自然に意欲がわくような環境を用意する
■cognitive
・認知力を身につける 時間、空間、スピード、変化、シチュエーションなどの不確定要素を認知する
・がんばる ⇒ 創造する へ
・認知力は、禁止事項はすくなく、たくさんの選択肢から選べるような環境で養うことができる
目次
教えないスキル 目次
序章 持続可能な人材育成を目指して
第1章 自分の言動に意識をもつ reflection
第2章 「問い」を投げる question
第3章 パフォーマンスを生む言葉を選ぶ words
第4章 伸ばしたい相手を知る knowing
第5章 丸テーブルに変える equality
第6章 「教えないスキル」を磨く centred
第7章 認知力を育てる cognitive
終章 好きだからこそ本質を探究したい
ISBN:9784098253913
出版社:小学館
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2021年02月
発売日:2021年02月06日第1刷
発売日:2021年05月29日第3刷
Posted by ブクログ
教えないスキルという本題と人材育成という副題があり、ビジネススキルの本に少し寄せているのかと思いきや、サッカーの指導方法の実用的な物。
サッカーのコーチに限らず指導という言葉がはいると、教えるという事に考えが偏ってしまうが、最新のサッカー指導(育成年代)について語られている。
著者の実体験と経験が書かれているので、理論ではなく実体験として伝わってくるものがあり、押しつけがましさが無いのがよい。
サッカーだけではないかもしれないが、育成年代とのかかわりをもつ指導者と呼ばれる人には必ず読んで欲しい本。
以下印象に残った言葉の備忘
指導、教えるは主語がこちら側になっている
どこまでストイックにサッカーだけに打ち込ませる必要があるのか。一流選手も酒を飲んだり遊んだりして切り替えをしっかりしている
自分の感情に距離をおく。その言葉に指導育成として何の意味があるのか考える(「右!、シュート!」の言葉に育成の意味がない)
結果は相手がいる事で自分事ではない
自分の考えている事、やったことにフォーカスして結果にこだわらない
同じ問いでも、ダメだしの問いが多い。考えさせる問いをすること(「なんで右に出したの?」=左に出してよというダメ出しになってないか?)
全ての練習が考えて判断させることが必要
失敗できる環境を作る
教えると脳が休止する(言われたことをやるようになる)
ホワイトボードでの説明はしない(自分で考えなくなる)
考えないで教えられると、知っている事しか見えなくなる(伝達ばかりだと考えない)
サッカーの答えに正解は無い
自分たちで戦術も考えるべき(指導者が与えるべきものではない)
心地よく学べる場にする
Posted by ブクログ
サッカー経験のあるチームメンバーから教えてもらった本です。
言葉がアクションを生む。
アクションがパフォーマンスを産む。
パフォーマンスが習慣を生む。
(指導者が)教えないではなく、(選手が)学ぶ。
主語を履き違えない
いいねは無意味な言葉。
なぜそれがいいかを問いかけてあげることのほうが大事(どうしてその判断をしたの?というopクエスチョン→そこにfb)
アティチュード(姿勢取り組み方
アプティチュード(適正才能スキル
ビーイング(存在、ありよう)
ありようを許容して、適正スキルをサポートして、アティチュードにのみネガティブなフィードバックをする
以上が印象に残ったフレーズでした。ついつい指導したくなる部分もあるけど、グッと我慢しようと思います。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用