【感想・ネタバレ】ケーキの切れない非行少年たち 6巻のレビュー

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二極化?

本文で二極化という言葉が出てくるがその中の裕福な少年の事例は結局詳しくは紹介されず謎が残った。
(結論は社会の対応が進んだおかげで救われるものは救われるようになった分、残された犯罪に手を染めた子供の濃度は高まったというのだが…それでも違和感は残る)
あと巷でよく言う人不足という言葉が出たがではどれだけ居れば充足たる具体的な数字もない。
ただ自立支援の話が一般化したのはここ十数年、それまでは宗教や人生訓で行われ学問や研究で体系化してきたのは本当に近年であるから(私もその系統の学問をしていたがこういう内部的な問題と訓練は精神臨床からしか聞けなかった)一昨年頃改稿されたメンタルヘルスのマニュアルに生来の自閉と自立支援の話が正式に載ってほっとした事もあり、
その実感としてはまず人数の話よりも既成の児童教育に関わる専門職員の新しい学びと対応法を採り入れた訓練だと思う。
本書の刑務官の悩みを採り入れた話は興味深かったが上記の意味で未だ常に医学や研究が更新され現場に反映されなければまた壁が訪れる可能性があり足りていないなと思うのだが、ただし問題をしっかり提示してくれたという事では本書は良本ということになる。

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2023年02月25日

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