あらすじ
「あなたと過ごした一年は、ずっと俺の支えだった」
代々日ノ本を守る“桐ケ谷の巫女”として、災厄の肩代わりのために一年の眠りについた朔。しかし、お務めを終えて目を覚ましたとき、十二年もの月日が経っていた。婚約者は眠りの間に亡くなったと知る。何もかもを失い、ただ「聖女様」と崇め奉られることに戸惑う朔のもと、陣と名乗る隻眼の紳士が現れる。彼は婚約者の弟で、朔が眠りにつく前は十五歳の少年だったのに――。「ねえさま……あなたが欲しい」。自分より年上になった彼に懇願されるように組み敷かれ…。献身的な愛に包まれる、冥慈幻想浪漫。
※こちらは単話1~6話のセット版です。重複購入にご注意ください。
感情タグBEST3
聖女
神聖な巫女は孤独で世間知らずで……
お役目を終えた聖女というのが珍しかった。聖女の神力を失うことになっても、愛した人と結ばれたい、という話はよく見るけれど、聖女として育てられ、聖女としてお役目を与えられ、お役目が終わったら、はい、終わり。という女性の、「これから」が聖女であるときよりも、困難なものだなんて想像もしていなかった。
多少、自我の欲に疎く、おっとりとした朔さんには、陣様くらいがちょうどいいかも😊
深愛
こういう設定のを初めて読みました。最初はちょっと難しいのかな…と思ったんですが、読み進めると陣さまの深い愛がとても良かったです。
匿名
ヒーローの一途な深い愛。
ヒーローは出逢った少年の頃からヒロインだけを愛していて、ヒロインが眠りについている間も他の女性を抱くことはなく、一途に深く想っていた。ヒロインが何故1年ではなく12年も眠っていたのか、ヒーローの右目が何故傷ついたのか、ヒロインの元婚約者の死の真相は何か、と気になったことも合わさって一気に読み進めた。
ヒーローのヒロインを一途に想う深い愛が良かった。
あとがきに作者さんの書くなかで初めて女性経験のないヒーローとのことでしたが、今後もこういうヒロインに一途なヒーローを書いてほしいです。
こんなふうに愛されたい
国を守る祈りの巫女としてのお役目を果たす為一年の眠りについたはずが、いざ目覚めれば長い長い月日が経っていた。
時代が移ろい、婚約者を失い、自分の役割すら全う出来なかったのではと苦しむヒロインを、一途に想い支えるヒーローが男前すぎて泣ける。
ヒーローが嘯く夫婦または世の常識を素直に受け入れるヒロインも可愛かった。
大満足です
明治大正時代を彷彿とさせる時代背景です。
聖女としてのお勤めを真摯に受け入れるヒロインと彼女を慕い、守ろうとするヒーローの素敵なお話でした。
聖女として特殊な生活を強いられていたヒロインがフツウの人として生活する姿は、健気で一生懸命だけど、おいおい、ソコ受け入れちゃう?と時折突っ込みたくなるかわいいところもあります。
ヒーローのどこまでも追いかけて守ろうとする一途さも好きですね。
この作家さんのは3冊目でしたが、イチオシです。