あらすじ
男が電車に飛び込んだ。現場検証を担当した鑑識係・工藤は、同僚の拳銃を奪い自らを撃った。電車の運転士も自殺。そして、拳銃を奪われた警察官も飛び降りる。工藤の親友の刑事・永瀬遼が事件の真相を追う中、大手製薬会社に脅迫状が届く。「赤い砂を償え」――自殺はなぜ連鎖するのか? 現代(いま)を映し出した書き下ろし傑作!
『代償』50万部突破
『悪寒』30万部突破の著者が放つ
感染症×警察小説
国立疾病管理センター職員、鑑識係、
運転士、交通課の警察官――4人の死の共通点は、
「突然錯乱し、場合によっては
他者を傷つけ、最後は自殺する」こと。
彼らに何が起きたのか――?
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
単純に、臨場感があって作品として面白かった。COVIDというより、ホラー的なゾンビウイルスのように感じてしまった。数年前の、製薬会社の陰謀論も思い出され、ないけどありそうな話だと思った。永瀬の運命が気になるけれど、あのラストで良かった気もする。ラブロマンス要素は要らない気がした。
Posted by ブクログ
ラスト、そこで終わるの?
と思ったが、どっちになるのかをはっきりさせなかったのは正解かも知れない。
映像化したら、どっちになるんだろう。
誰かしてくれないかな〜。
Posted by ブクログ
ある日突然新種のウィルスであるコロナが世界中に蔓延し、パンデミックになった現実を体験しているのでこの小説はとても恐ろしく感じました。
ウィルスに感染してから2週間後、最初は風邪症状、その後錯乱状態になり発狂し自殺するなんてゾッとします。
ある男性が線路へ飛び込んだことから始まった自殺の連鎖。その事故の時の鑑識官が突然自殺した事に納得がいかない同僚刑事の永瀬がその原因を追い続けるうちにあるウィルスが関係している事を突き止めます。
企業や組織の思惑、隠蔽…。上からの命令に背き捜査をやめられない永瀬。危険な目に遭い病院に入院していた永瀬の身に再びピンチが。永瀬が無事でいてくれることを願わずにはいられません。
これが書かれたのが20年程前であり、伊岡さんのデビュー前の作品であることも驚きです。
Posted by ブクログ
面白かった!
感染すると風邪症状の後、狂乱し自殺するというウィルス。RNAウィルスであり変異も激しい。
しかしHIVウィルスの増殖を止める作用もある。
とまた専門的な内容もあり。
実際にこういうウィルスは存在しそうだし
面白かったです。
Posted by ブクログ
ええええーー!!ここで終わりなのー!はー。ショック…。このあと、どうなってしまうんだろう…。続きがめちゃくちゃ気になる感じで、、終わってしまった。書いてない。ページをめくっても…続きが…ない(笑)
主人公の永瀬に好感が持てる。読みながら全力応援してた。(結局は美人が気になっただけかーい!と少し思ったけど)構成もよかった。怖いウイルスが広がる話はたくさんあるけど、序盤はそんな展開だなんて思わなかった。で、あっさりとある程度の種明かし?みたいなのがなされて、ポンポン進んでいく感じ。でも、後半はここからどうやって追い詰めていくの!?を読んでいくのが楽しかった!!
枕を高くする/何の不安もなしに寝る
Posted by ブクログ
自殺、ウイルス、黒幕探し
ウイルスや細菌の話が好きな人には持ってこいの本でした。
みんなが工藤の錯乱をもみ消してなかったことにしようとしている中、自分の勘と友人工藤の人柄を信じて処分を受けながらも捜査を続けていた永瀬の執念深さがすごかったです。だから、もう少し永瀬を讃えてほしい!と思いました。
最後がどうなったのか…欲を言えばハッピーエンドまで描いて欲しかったです。