あらすじ
1863年、英国公使館焼き討ち、下関事件、そして奇兵隊設立。尊王攘夷が高まる季節、それはまた新撰組など治安維持組織が躍進する時期でもあった。そんな緊迫した年“ある農民”が仲間とともに武装蜂起を始める。それは、この国の未来を案じわずか69人での命賭けの行動である。その男とは、後に「資本主義の父」と言われる渋沢栄一であった……。
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Posted by ブクログ
「英国公使館焼き討ち」「下関事件」「八月十八日の政変」「天誅組の乱」。
多くの事件を経験し、自分たちの力が足りないことを知った長七郎。栄一たちの決起を止めに、故郷へと戻ります。
長七郎の言葉を受け、武装蜂起を諦める若き栄一。彼は混迷の京都へ、出向きます。
この先「天狗党の乱」「池田屋事件」「禁門の変」と続く京都。混乱の中、栄一は何を見て何を感じるのか。
京都に到着した栄一が出会ったのは、新撰組の沖田と斎藤。そして、土方か。
武士以上に武士らしくあろうとする存在、という形の描写になるのかな。新しい時代を築こうとする栄一とは、相容れないという。
「八月十八日の政変」「天誅組の乱」から、富岡製糸場操業開始まで、9年しかたっていないということに驚く。たった9年で、テロリストたちが偉人になったのか。歴史の怖さ。