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匿名
SFかオカルトか
下巻は19歳になり、蘭は専門学校生、ムロは大学生のお話。ムロの交友関係は相変わらずで、蘭を思いながらもその気持ちを伝えず他の人で制欲を満たしている。一方蘭はおバカなりにも考えてはいて、巡り巡って最後の最後にようやく二人は結ばれる。そこに行くまで不思議な石とか霊媒師とかが登場する展開にはびっくりしたけど、SF要素が好きなので楽しめました。
その後のお話も読みたいな。
最高
なるほど、こう来たかと…。
他の作家さんがやったらドン引きですが、明治さんならさもありなん、むしろめっちゃ面白い。
要は恋心や悲しみを無理やり押さえ付けて、他の人で紛らわせていたからああなったのかなと。上巻では少々鼻持ちならない感が出ていたムロでしたが、実は誰にも言えない悲しみを抱えていたという…。
常に冷静で不遜なムロが狼狽えまくって赤面して可愛い事になっちゃって、全部白状させられてるという蘭ちゃんにしかできない展開、荒技でしたね。立場が逆転してアホの子が輝いてました。だからムロも好きになったのかな。蘭ちゃんかっこいい。満たされたムロは可愛かった。
ずーっと、この二人どうなるのかなどうなるのかなってハラハラしながら読み進めていたので、ラストはとてつもないカタルシスを感じ、充実感でいっぱいでした。