あらすじ
中性的な顔立ちで男に好かれやすい蘭。
クラスの中心的存在で恋愛経験豊富なムロ。
二人は同級生で親友同士だ。
高校3年の春、蘭は親友のムロと再会した。
留学から帰国したムロは、すっかり大人の男へと変貌を遂げていた。
そんなムロが蘭には、以前と別人のように思えてならない。
しかしムロは、誰にも言えない秘密を抱えていて──。
感情タグBEST3
匿名
SFかオカルトか
下巻は19歳になり、蘭は専門学校生、ムロは大学生のお話。ムロの交友関係は相変わらずで、蘭を思いながらもその気持ちを伝えず他の人で制欲を満たしている。一方蘭はおバカなりにも考えてはいて、巡り巡って最後の最後にようやく二人は結ばれる。そこに行くまで不思議な石とか霊媒師とかが登場する展開にはびっくりしたけど、SF要素が好きなので楽しめました。
その後のお話も読みたいな。
最高
なるほど、こう来たかと…。
他の作家さんがやったらドン引きですが、明治さんならさもありなん、むしろめっちゃ面白い。
要は恋心や悲しみを無理やり押さえ付けて、他の人で紛らわせていたからああなったのかなと。上巻では少々鼻持ちならない感が出ていたムロでしたが、実は誰にも言えない悲しみを抱えていたという…。
常に冷静で不遜なムロが狼狽えまくって赤面して可愛い事になっちゃって、全部白状させられてるという蘭ちゃんにしかできない展開、荒技でしたね。立場が逆転してアホの子が輝いてました。だからムロも好きになったのかな。蘭ちゃんかっこいい。満たされたムロは可愛かった。
ずーっと、この二人どうなるのかなどうなるのかなってハラハラしながら読み進めていたので、ラストはとてつもないカタルシスを感じ、充実感でいっぱいでした。
Posted by ブクログ
我が道を行くランに、迷走を続けるムロ。
元カノの兄や、セフレとの関係はムロに暗い影を落としたまま。一方のランはまっすぐに、彼らしく大人になっていく。
最後までどうなるか読めない話でしたが、黒く染まるムロを、お気楽なランが受け入れて結ばれる。それが最終的にムロの救いに繋がるのが良かったです。
ランとムロのそれぞれの話であって、周囲の人と関わることで変わる話でもある。個人的に、家を出された森一さんのその後も読んでみたい気持ちになりました。
森さん今は幸せかな。不憫。
妹もあんなん見せられて可哀想。
攻めがモテる理由がわからず、何度か痛い目をみそうな不穏な雰囲気になりつつ、結局何もなかったのでもやっと。
何かが起こってランちゃんが救い出す的な展開かと思いきや告白してそのまま終わった。
何だか物足りない感じ。