あらすじ
黒百合の毒婦──手段を選ばず、瞬く間に公爵夫人にまでのぼりつめたリネットを貴族たちはそう呼んだ。とある事情から、爵位と後見人を次々と乗り換えて成り上がったリネットは、ついに若き公爵・ギゼイルの妻となる。その婚姻は彼を罠に嵌めた結果のものだったが、リネットの思惑を知ってもなお誠実に、優しく接してくれるギゼイルにリネットは惹かれていく。しかし一方で彼を利用している罪悪感も膨れ上がっていった。そして、目的を果たしたのちギゼイルのもとを離れようと決意した夜。「悪いが、逃がすつもりはない」ギゼイルはリネットを熱く求め、二人はようやく結ばれた──かのように思えたのだが、未だ互いに秘密を抱えていて……?
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大切な兄の為に…心優しき毒婦の思いや行動に胸が詰まる。
強く、誠実なヒーローに出会えて良かった。
ドラマチックなストーリー、とても面白かった。
作家選びだったけど…
やっぱり面白かった!
訳あって町民たちの中で暮らす元伯爵令嬢リネット(?)と、何かしら抱えた皇太子の側近である侯爵ギゼイルの物語。
途中でギゼイルの背景が見えてきたものの、リネットに関しては義父の性格が悪い人ばかりでそれにイライラしてたせいで、暴露場面まで気がつきませんでした。
お互いに何かしら目的があっての結婚だったというのに、ギゼイルはもっと前にリネットを見初めてたとあったから楽しみにしてたのに、その記述が見当たらず…。もう少し明確な初対面設定が欲しかったかな
幸せに
ヒロインもヒーローもお互いに複雑な生い立ちで生まれています。特に母親が、男によって翻弄され、自身を産んだことにより不幸になったのではないかと苦悩しています。そんな2人だからこそ、思いが通いあった後は、愛の溢れた家族になっていったのだと思います。
溺愛系かな?
不遇な主人公女性が自分の行動力でお話を進めるストーリーです。悪役は器のちっさいおっさんか色ボケジジィなので心置きなくこてんぱんにされてスッキリです。所々、詳細なくさらっと流れるところもあるのでそうゆう所は、雑に感じるかも。
貴族社会の女性の立ち位置や扱われ方にいらっとしますね
挿絵が欲しい…!
毒婦、と言われてはいますが、唯一の家族である兄の消息を探すために様々なツテを使い上流階級に進出するヒロインと、兄の所在を知っている宰相候補のヒーロー。
色々な過去と思惑が入り乱れますが、世間になんと言われようと兄を探すために真っ直ぐ前を見るヒロインがカッコよいです。
閨シーンはあっさり目ですが、ストーリーがしっかりしてて読み応えがあります。ヒーローの氷の表情がヒロインに対して緩むのも最高です。ストーリー内に是非挿絵が欲しかった…!!!!!