【感想・ネタバレ】絶対に挫折しない日本史(新潮新書)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

学生時代、あまり得意ではなかった日本史。

当時の私には、歴史を学ぶというより
無機質に暗記する教科だった。

大人になった今、実家に帰省した際に、
当時の日本史や世界史の教科書を読むと、
意外と面白くて学生時代が悔やまれる。

本書は、神様のような俯瞰した目線で、
巨視的に日本の歴史を描いている。

まるで、ドラえもんの道具で、
空から日本の成り立ちを
高速で眺めている感じだ。

テンポの良いスピード感が心地よい。

「ニッポン全史」だけでなく、
「コメ」「家族」「戦争」
などのテーマも設定されている。

歴史となると対象が膨大な上に、
イデオロギーも関わってくるし、
どの立場を採用するかで
歴史叙述の方法はまるで変わってしまう。

歴史の解釈、歴史をどう語るかは
とても難しいことだ。

作者が述べている、
「歴史とはつまるところ、
証拠と推論の組み合わせによって
織りなされる叙述である。」

この言葉は、すごく腑に落ちた。

誰かが何かを残し、
それを守る人がいたから、
歴史は続いてきた。

歴史を読み書きするのは、
この営みに参加することに他ならない。

コロナ禍で移動も憚れる日々なので、
本書で日本史の旅へ出かけるのも悪くない。

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2021年09月06日

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