あらすじ
1990年、トルコ。イスタンブルの路地裏にあるごみ箱の中で、娼婦が息絶えようとしていた。死後も続く10分38秒間の意識の中で、彼女は、5人の友人とひとりの最愛の人と過ごした日々を思い出す。居場所のない街の片隅でみつけた、汚れなき瞬間を映し出した物語
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Posted by ブクログ
言葉にならないくらい良かった。
殺害されてから意識がなくなるまでのわずかな時間に、彼女の人生・人々との思い出、心がほどけていく。
友人達に送られて、魂はイスタンブールの一部に帰る。
理不尽で無慈悲な話だけど、命は明るく美しいと思える。
フィクションだけど、イスタンブールの地図も掲載されているので、GoogleMapのストリートビューで見ると、街の雰囲気を感じられてとてもよかった。
なんと河の水上までストリートビューで追えるので、最後の橋のシーンまでレイラの視点で見ることができる。本と一緒におすすめです。