【感想・ネタバレ】雪割草 立場茶屋おりきのレビュー

あらすじ

どんなに冬が厳しくとも、必ずや、春はやって来る――品川門前町の堺屋が、菊水楼という妓楼に見世を出すという噂に、おりきたちは寄合を開いて善後策を話し合っていた。そんな折、今まで「おりき」に何かと嫌がらせをしてきた堺屋の主人が、脳卒中で倒れてしまった……(「石蕗の花」より)。他に「雪割草」「花冷え」「春告鳥」の全四篇を収録。大きな悲しみを乗り越え、仲間とともに、明日に向かって生きる。「立場茶屋おりき」シリーズ、待望の第十弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第10巻。

この物語の良さは、江戸言葉が豊富に出てきて、
登場人物の言葉のリズムが物語の中に流れ、
当時の料理を克明に、しかもどんな器で、どんな素材で
詳しくお品書きとして江戸気分を味わうことができる。

そして、登場人物たちの葛藤や悩みを、それぞれが寄り添いながら助け合う歩みが、一緒に体験できること。

出来事を通して、人の感情の揺れが波の様に
読者にまで波及する。
まるで隣にいる様な物語。

毎回感動の4篇。

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2020年11月15日

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