【感想・ネタバレ】一億円のさようならのレビュー

あらすじ

直木賞作家、文句なしの最高娯楽小説!
加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。いまから30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息の銀行口座に預けてあるというのだ。その額、48億円――。結婚して20年。なぜ妻はひた隠にしていたのか。日常が静かに狂いだす。もう誰も信じられない。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。夫婦とは、家族とは、お金とは。困難な今を生きる大人たちに贈る、極上の物語。
「ぼくはこの作品にまるまる2年間費やした。もうこれ以上おもしろい物語は書けないかもしれない」(白石一文)
白石作品、過去最高のエンタメ度!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。お金が絡むとやっぱいいことはないよなぁという気持ちがあったけど、この中のキャラたちの生き生きとした生き方がとても良かった。今自分が一億円貰ったら何するんだろうなぁと思うけどなんかちょっとだけ買ったらあとは銀行に入れて半分忘れながら日々を過ごしそう。って考えるのも楽しい。
ただ、章が変わるときにがらっと場面が変わるんだけど、全然説明が無く会話からだんだん状況が見えてくる、ってのが結構あったのが個人的には結構ストレスだった。その中で新キャラの名前だけが出てくるけど読み進めないと背景がよく分からんかったり、えっ?えっ!?ってなりながら追うのが辛かった。そこだけマイナス。

0
2025年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容は妻・夏代が30億余の遺産を相続をしていたにも関わらず、夫の鉄平には黙っていたこと、かつての愛人の会社に投資していたことから夫婦としての不信感を抱き、離れ離れになると言うもの。
息子は従姉妹と恋愛関係にあり、娘は大学生にして妊娠など人生の困難が降りかかった鉄平には同情するが、全てを捨てて金沢に移り住むのはどこかモヤっとする。
スタンスとして「自分は頑張って働いていたのに疎外感がある」という雰囲気が気に食わない。

ただ、未練がましく夫がウジウジして元鞘に収まるというような物語ではなくてよかった。

0
2025年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いんだけど、奥さんの大金を手にした時の決断がなんか現実離れ感半端ない。
こんな大金困ってる時に使うなり、放置せず寄付するなり世の中に金を循環させてくれよと思う。

考え方に今一つ共感できず、好きになれない。
美人という描写にますます、??でした。

ふっつーのおばちゃんが億万長者の方がリアルですね。

ですが、ストーリー的には好み。
まぁ何があるってわけじゃないけど、1人の男の人生を覗き見している気分になった。

ただ主人公の側面である野生的な大胆さがあまりピンとこない。


最後はアッサリしていたような。
半沢直樹的な仕返しを期待していたんだけどな。

0
2023年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文句なしに面白い
最後の1ページまで驚かされた。
夏代とこのまま終わって、会社にも戻らずこのまま金沢で新たに人生を歩んでいくのかと思ったけど、夏代の方が一枚上手だったな〜

0
2022年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマ途中で読破
ドラマは上川隆也さんだったので、原作主人公のような時には狂気する部分はまったくなかった。そのイメージのせいか、いくら裏切られた感があっても、なにも言わずに家族を捨てて家を出たり、娘が出産したことも連絡しなかったり、子供から連絡しなかったり、ちょっと考えられない。ラストも、なんだよ、結局金で屈服させたのかよという気持ちにならなくもなく、不完全燃焼。

0
2020年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表向きは円満な夫婦だったが、ある日、妻の夏代に48億円もの資産があることを知る、夫鉄平。

鉄平は会社をリストラされ、マンション購入を断念し、関東から親戚を頼りに福岡へ移住することになったときにも、そんなことは一言も知らなかった。

それは妻が叔母から譲り受けたが、妻は自分のお金だとは思っていなかったため、一切手をつけるのをやめようと考えていたからであり、妻はそのお金は元からないものとしていたからである。

しかし、夫としてはなぜそれを苦しいときに使ってくれなかったのかと考えた。
また、2億円をカナダの企業に出資していることもあり、矛盾しているではないかと考え、妻に対して不信感を抱く。

そのお金のあり方を見直すためという名目で妻は、お互いに1億ずつ持ってみて、お金について考えようと提案され、妻は一度家を出ていく。

家を出ていってからは、息子や娘、そして仕事上でのトラブルに見舞われる。
そのトラブルの最中に、妻の出資先が妻がかつて不倫していた相手の会社だということを知る。

それがきっかけとなり、1億を持って家族とは縁を切ること思いで、夫鉄平は家を出る。

新たな生活拠点として金沢を選ぶが、そこで自分でやりたいことを始める気でいた。
金沢ではお店を経営したり新たな人間関係を築いていくが妻からは一向に連絡はなかった。

-------------------------------------
読み終わって、誰しも秘密は抱えているし、人に言えないこともあるだろう。
しかし、夫は少しサイコっぽくないか?と、いくら成長したとして子どもたちも捨てるような覚悟でいけるものなのか?
またかつての親友の妹をこうもあっさりと切ることができるのか?

妻の考えはどうだったのか?
妻は妻で身勝手だとは思ったが、人間らしくて夫より共感できた。

最後は結局元に戻るのかな?

突然、物語に出て来ていなかった人の名前が登場したりして、ん?読み飛ばしたっけ?ってなるところが何度かあった。

0
2021年03月04日

「小説」ランキング