あらすじ
明治元年。唯一無二の友・沖田総司の病を治すためフランスを目指す新選組副長・土方歳三は、薩長率いる新政府軍と交戦しながら北上を続ける。劣勢を強いられる中、歳三は最新式のスペンサー銃を使いこなすため会津に山本八重を訪ねる。一方東京上野では、彰義隊と新政府軍が衝突。元新選組十番隊隊長の原田左之助も彰義隊士として奮戦。激戦の中、左之助は窮地に陥った上野寛永寺の貫主・輪王寺宮救出に向かう。この輪王寺宮こそ、新政府軍に対抗できるもう一つの錦の御旗だった。何としても輪王寺宮を土方のもとへ送るべく、左之助、最後の戦いが始まる!!
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匿名
帝
徳川慶喜が尻尾巻いて我先と逃げてしまったせいで、今や賊軍と謗られてしまった。が、こちらも帝を立て、官軍として国を護るための戦が出来ると逸る土方歳三。
槍の原田は登場しただけって感じだったが
徳川慶喜公を忌々しげに罵る土方さんガラ悪過ぎ
鉄之助こと沖田総司は最後まで生き延びそうなんだから
原田さんもそうして良かったんじゃないかね
Posted by ブクログ
上野寛永寺で彰義隊壊滅。その中には、元新撰組十番隊組長・原田左之助の姿が。彼の奮戦により、輪王寺宮が東北へ向けて脱出。この輪王寺宮を幕府軍が錦の御旗として掲げることで、新政府軍に対抗できるただ一つの策。
朝敵、賊軍という汚名でなく、もう一つの国として大義名分を持って戦うことができる。鳥羽伏見で、総大将徳川慶喜の逃亡による士気の低下が敗因である、と考える土方にとって何者にも変え難い存在となります。
戦争の早期終結を考える勝海舟や西郷隆盛たちにとって、これは何よりも避けたい防ぎたい展開。二つの政府が並び立ち戦争が長引くほど、諸外国の干渉を避けられなくなり、何より民の命が失われてゆく。
西郷が目をつけた、幕府軍・東北王朝の決定的な穴とは何か。
西郷がいう九条道孝。彼が何を握っているのか。
その結末は四巻で。