【感想・ネタバレ】写楽のレビュー

あらすじ

江戸の町に忽然と現れた謎の浮世絵師・写楽。天才絵師・歌磨の最大のライバルといわれ、名作を次々世に送り出し、たった十ヵ月で消えてしまった“写楽”とは、いったい何者だったのか――?

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Posted by ブクログ

そんなに興味が有る題材ではないのに、2日で一気読みした。
何か読まされてしまう感覚‼️
この作家恐るべし‼️

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2025年05月13日

Posted by ブクログ

べらぼうの予習がてら。
いやぁ面白かった!なんていうんだろうな、皆川先生って万人受けするめちゃくちゃ面白い小説、っていうのとは違うんだけど、私は大好きなんだよな〜
花闇、恋紅、散りしきる花、とお江戸小説筋を鍛えていたからこそこんなにスラスラ読めるようになったのね、と思う。最初に読んだ花闇なんて一回挫折してるので。

蔦重好きだなぁ
べらぼうの予告映像の蔦重とほぼ相違ないイメージで、蔦屋重三郎のパブリックイメージってこうなんか、と知る。

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2024年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

皆川さんの時代小説は「少年十字軍」以来で、日本、しかも謎の写楽が主人公。
ですが、私は彼を見出した蔦屋重三郎に惹かれました。
才能を見出す観る目、育てる力。
彼が居たから、今があるものもあると思うと、読んでいて、実に魅力的でした。
写楽もまた己の生き方に迷い、最後に選んだ道が切ない。
そんな事を思う一冊でした。

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2020年08月05日

Posted by ブクログ

江戸文化史版水滸伝という感じでビッグネームたちが集まり散じてゆく様が大変楽しかった。そこにフォーカスした方がおもしろいさくひんになったのではないか。とんぼの挫折をだらだら書いたり蔦屋の投獄を丁寧に追っかけたりって、正直、要る?筆者自身も要らないと判断した部分はばさっと省略する人のようだし、もっとエンタメ度を高められたのではないかという気がする。
写楽の活躍した10ヶ月間が非常にあっさりと描写され、ほとんど劇的な場面を交えずに終わるのは、ドライで小気味良かった。
とんぼのほのかな恋が悪所における世俗の垢に汚染されて終わってゆく様なども苦くてよい。結局捨てた女のところに出戻るという、希望がなくはないけどとても小さな結末は、愛おしくも切ない。

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2020年12月26日

Posted by ブクログ

写楽の正体は?という問いは、本能寺の黒幕は?に匹敵する歴史のミステリーになっています。

さて、本作品は前世紀に映画化された作品の小説に当たります。映画に関しては辛うじて記憶の向こう側に有る様な無いようなですが、解説を観ると出演が真田広之、片岡鶴太郎、佐野史郎や葉月里緒奈などで思わず観てみたくなるような俳優陣です。

さて、本作品は写楽の正体を巡るミステリーではありません。
主人公の翻弄される奇異な運命を本筋に江戸の名プロデューサー蔦谷重三郎とその仲間達の物語となっております。どの様に写楽は現れ消えていったのか?と当時の江戸の風俗と文化を楽むような作品となっております。


それにしても蔦屋重三郎の下に集まった面々は凄い!
喜多川歌麿、山東京伝、十返舎一九、滝沢馬琴に葛飾北斎など教科書にも載るアーティスト達を発見し育て上げた実績は凄いの一言です。

現代で言うと少年ジャンプの編集者みたいなものかなぁと、ふと思いました。

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2020年07月26日

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