【感想・ネタバレ】変なおじさん【完全版】(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

女の子が大好きで、正体がバレるとヘンテコな踊りをするコントの役柄、それがご存じ「変なおじさん」。でも、僕は、この自分の分身が大好き。なぜなら僕も、ずっとお笑いにこだわってきた変なおじさんだから。子供の頃、コメディアンになろうと思い、ドリフの付き人から「全員集合」「加トケン」「だいじょうぶだぁ」「バカ殿様」とお笑い一直線。そんな僕の人生をちょっとだけふり返ってみたヨ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

約1年前の2020.3.29、突如TVのニュース速報で知らされた志村けんさんの訃報。

3度目となる緊急事態宣言の発令が決まった日に読み終えました。

未だ終息の気配すら見えない新型コロナウイルスの恐怖と戦う日々が続いていて、新規感染者に亡くなった方の数は日々増え続けています。

この新型コロナウイルスを初めて憎いと思ったのはまさに志村けんさんの訃報を知った時でした。

志村さんの訃報が、結果として私も含め多くの日本人が新型コロナウイルスが恐ろしいと感じるようになったきっかけのような気もしています。

私の幼少期、毎週楽しみにしていたのが「8時だョ!全員集合」でした。

裏番組の「オレたちひょうきん族」ではなく、私と妹はドリフターズ派で毎週TVに釘付けになり、ヒゲダンスのマネをしはしゃいでいたのを懐かしく思い出します。

たけしさんや、さんまさん、紳助さん、ダウンタウンの松本さん...お笑いの世界では天才だと思える方はいますが、間違いなく志村けんさんも天才だった。

どれだけ多くの人が笑わせてもらい、辛い時に救ってもらったか。

TVで見るコメディアンとしての志村けんさんではなく、本作で描かれていたのは素の志村けんという1人の男性。

想像もしなかった人一倍シャイで恥ずかしがり屋な志村さん。

酒と女をこよなく愛し、何を思い、どう考え、どう遊び、どうお笑いに向き合ったのか。

もう「バカ殿」や「変なおじさん」に会えないと思うとただただ寂しい...

世間では自粛疲れやコロナ慣れと言われるようになって来たが、志村けんさんが最後に残してくれた新型コロナウイルスは恐ろしいウイルスだと言うことを再度胸に刻み感染対策を行いながら1日も早い終息を待ちたいと思います。


説明
内容紹介
あいつは変わってる、と言われるのは光栄なことだ。
1回きりしかない人生なんだから、
自分の好きなように、自分に正直に生きようよ。
――コントと酒と女が大好きな「変なおじさん」より

女の子が大好きで、正体がバレるとヘンテコな踊りをするコントの役柄、それがご存じ「変なおじさん」。
でも、僕は、この自分の分身が大好き。なぜなら僕も、ずっとお笑いにこだわってきた変なおじさんだから。
子供の頃、コメディアンになろうと思い、
ドリフの付き人から『全員集合』『加トケン』『だいじょうぶだぁ』『バカ殿様』とお笑い一直線。そんな僕の人生をちょっとだけふり返ってみたョ。
内容(「BOOK」データベースより)
女の子が大好きで、正体がバレるとヘンテコな踊りをするコントの役柄、それがご存知「変なおじさん」。でも僕は、この自分の分身が大好き。なぜなら僕も、ずっとお笑いにこだわってきた変なおじさんだから。子供の頃、コメディアンになろうと思い、ドリフの付き人から『全員集合』『だいじょうぶだぁ』『バカ殿様』とお笑い一直線。そんな人生50年をちょっとだけふり返ってみたヨ。
著者について
1950(昭和25)年、東京都東村山市生れ。ドリフターズの付き人を経て、1974年、正式メンバーになる。『8時だョ! 全員集合』で、東村山音頭や加藤茶とのひげダンス、カラスの唄などが大受け、国民的スターとなる。その後、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』『だいじょうぶだぁ』や『バカ殿様』『志村X』などで活躍。1999(平成11)年、映画「鉄道員」で高倉健と共演した。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
志村/けん
1950(昭和25)年、東京都東村山市生れ。ドリフターズの付き人を経て、’74年、正式メンバーになる。『8時だョ!全員集合』で、東村山音頭や加藤茶とのひげダンス、カラスの唄などが大受け、国民的スターとなる。その後、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』『だいじょうぶだぁ』や『バカ殿様』『志村“X”』などで活躍。’99(平成11)年、映画「鉄道員」で高倉健と共演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2021年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  ドリフのメンバーになるまで
第2腰  『全員集合』時代
第3章  『加トケン』『だいじょうぶだぁ』の新境地
第4章  『バカ殿様』
第5章  お笑いについて
第6章  気になる人、お世話になった人
第7章  変なおじさんリタ~ンズ
第8章  映画の現場
第9章  CMとラジオ
10章  自分のこと

<内容>
『変なおじさん』と『変なおじさんリターンズ』をあわせて文庫化したもの。亡くなった志村けんの伝記に近いものかな?お笑いにストイックで、特にコントには一家言あったことがよく分かるし、演じている時と素の姿のギャップの理由もよくわかる。心理学などの本を読んでいても書いてあるが、我々は目の前で見ている姿が、その人のすべてだと思ってしまうわけだ。自分の素と外面は違うと知っているのに…。その辺は志村さんにとって迷惑であったようだ。その意味で、ラジオ番組や気の置けない仲間との酒席が、彼にとって素を出せる数少ない場面だったのかもしれない。

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2020年07月16日

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