【感想・ネタバレ】猫といっしょにいるだけで(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

五十代、独身、母と二人暮らし。仕事のスランプで切羽詰る日々だった。訪れた神社で「しあわせをください」とつぶやいた翌日、庭の白木蓮の切り株に、彼らは舞い降りた。「猫は嫌いだし、生き物は飼わない」と決めていたが、愛護協会や保健所も頼れない……。やがて始まるにぎやかで、穏やかな日常。『日日是好日』の著者が描く、笑って泣ける猫日和! 『いっしょにいるだけで』改題。(解説・酒井順子)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

猫と一緒にいるだけで。こんなに幸せになれるのか、なぜ今まで猫を飼わなかったのか。今すぐ猫が飼いたくなる猫の布教本である。

猫というのは、こんなに人間みたいに、生き生きと、感情がある女性のようにふるまうのだろうか(ミミちゃん)。

しかし私たちは人間を物差しにしてはかるけれども、人間が動物である以上、猫だって犬だって、動物として感情を持っているのは当たり前で、人間だけではない、人間だから人間の感情がより分かりやすいんだろうと思う。

猫がいることで人間という動物たちの関係がよくなるのも、いい。ケンケンしていた人間たちが猫に間を取り持ってもらっている。

幸せが、過去にも未来にもない、今今であり、まさにここにあるということが、本書を通じて伝わってきた。今を幸せに感じることが、猫を通してわかりやすくなるのかもしれない。

そっかあ。猫かあ。いいなあ。。ソワソワ。。
森下さんのエッセイは食べ物も茶道も、影響力がばつぐんである。毎回毎回釣り込まれてしまう。

大好きな作家さん。いつか会って、話してみたいなあ。

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2020年05月01日

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