あらすじ
“魔物”を執拗に求める王弟デューカからエトを匿うため、国境近いサリの故郷へと逃れた一行。精霊使いと魔法使い、互いの力を入れ替えられたサリとラルフを元に戻してもらうには、エトのバクである白銀に頼むしかないからだ。そうして始まった人里離れた静かな山での三人の生活は、慣れぬことばかりであったものの穏やかだった。やがてラルフは騒がしい精霊たちの声に馴染んでいくが、サリはなかなか魔法を使うことができない。一方、エトは二人には秘密で白銀を呼び出していて……?
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Posted by ブクログ
王都を離れ、サリの故郷に到着した一行。白銀は姿を消し、サリ、ラルフ、エトの3人で人里離れた山で暮らす生活が始まるなか、ラルフはサリの秘められた思いを知り、エトやサリの過去に向き合って二人への思いが変わっていく。一方サリは村の人々に自分が帰ってきたことが分かったことで説明しに向かうが警戒されてしまう。エトを追う王弟一派が山の中まで来たことで、エトが白銀に願ったことは・・・。
1巻から間をおいたせいか、サリの口調こんなだったっけ?と慣れるまで少しかかってしまった。話し方だけだと男子みたいで。あとがきで先生も書かれていますが、サリは全然変わらないけれどラルフの変貌がすごい。まるで別人すぎてw魔法を失うってことは大きいんだなあ。でも生まれてから育った環境って本当に大きいというか、知らない世界は強制的に視界に入らないと分からないよなあと思う。それくらい二人は違いすぎる。エトが白銀に願ってしまったことで、今後ピンチになるのは明白だけれど、3巻の副題的にうまくおさまるようなので、楽しみです。