【感想・ネタバレ】ルビンの壺が割れた(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつての恋人。フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め……。先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作!(解説・西山奈々子)

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匿名

ネタバレ 購入済み

二転三転

最初は今に絶望し、遠い昔の元カノに執着する哀れなおじさんと隠し事をしていた元カノの不思議なメールのやりとりだったのが、後半にかけて二転三転し印象が全く変わったのは面白かった。

#怖い

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2024年08月30日

匿名

ネタバレ

考えさせられた

世間にはいろんな犯罪があり、
人は生きていれば色んな経験をする。
彼は自分の犯罪を薄めようとしたのだろう。
周りにはこんなに嘘をつく人がたくさんいて
自分はそれに翻弄されたんだと。
だから我を失っただけで、自分が犯したことなんて本性でもないし、大したことない。
むしろ自分は被害者なんだと。
そんなの認められるわけない。
あなたが犯した罪は1ミリも薄まらないし、消えない。

大どんでん返しと言うには少し違うかな。
命尽きる前の悪あがきと言ったところ。

#ドキドキハラハラ #深い

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2024年05月28日

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ネタバレ

学生時代を懐かしむようなメッセージから始まるが、やりとりが続くにつれてその内容が徐々に深みを増し、驚きの事実が次々と明かされていく。登場人物については、正直共感しづらかった。叔父と優子の関係性や、契約金を持ち逃げした人物など、人間の生々しさや醜さが強く描かれているように感じられた。結婚式に来なかった理由を幾度となく訊かれても、一向に明かそうとしない未帆子。その一方で、叔父と決別してまで彼女と一緒になる決断をした一馬のことが、最初は気の毒に思えた。だが、最後の数ページを読んで、それまでの自分自身の想像が全て覆されてしまった。もし一馬が犯罪に関わっていたのだとすれば、不本意ではあったと思うが、結婚式に行かないという判断は賢明だったといえる。一方でいくつか疑問が残った。なぜ見つかる可能性があるのに、少女が身に付けていた髪飾りをあえて引き出しに残していたのか。一馬は、未帆子が描いた絵を自分の部屋に飾るほどの執着を見せている。そのため、特定の対象に対する一種の収集癖のようなものがあったという見方もできなくはないけど、、また、一連の失踪および殺人事件と一馬が本当に関係しているのかも怪しいなと思った。だが、叔父と優子の関係を知ってから三日間の記憶がないと語っていることから、精神崩壊によって何か取り返しのつかないことに及んでしまった可能性も考えられる。こうして最後の最後に、突如として事件性が浮かび上がってきたのが衝撃的で、この先どのように捜査が拡大していくのか想像せずにはいられなかった。そしてこの後、一馬から一体どんな返信がくるのか、ついつい続きを考えてしまう終わり方だった。全体を通して人間の生々しさが想像以上に強く描かれており、モヤモヤも少し残ったが、読後に考察を深めていく作業がとても楽しかった。「ルビンの壺が割れた」というのがどんな作品なのか、実際に見てみたいなぁと思った。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初から最後までメールでのやりとりの作品で、かつての婚約者ををSNSで発見し、
懐かしくも苦い気持ちが残しつつ、かつての婚約者と現在の自分の状況や過去の話、穏やかなやりとりを続けていくのかと思いきや、どんどん話は不穏になっていく。

面白かったです。
二度読み禁止、と言っても過言ではない作品でした。
会話形式で進んでいく流れが読みやすく、ページ数自体も少ないため、さくっと読むことができました。
この作品がどういうものなのか何も知らずに読んだのですが、個人的には写真を引き伸ばした~のあたりで、異様さを感じており、住所を聞こうとしたあたりで不信感がMAXでした。

SNSでは個人情報をもらさないようにしましょう。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『ルビンの壺が割れた』は、結城未帆子宛のメッセージから始まる。送り手の水谷一馬は、フェイスブックで偶然見かけた「未帆子」という名前を手がかりに、友人リストや写真を辿り、昔の知人ではないかと確信してメッセージを送る。その執着の仕方がまず不気味で、返事がないまま送り続ける姿に、これは妄想に取り憑かれた男の話なのではないかと身構える。ところが未帆子から返信が来た瞬間、読み手の足場は崩れる。水谷の話は単なる妄想ではなく、少なくともかなりの部分が事実らしい。そこから、大学時代の演劇部での出来事やふたりの関係が、往復するメッセージのなかで少しずつ明らかになっていく。相手に向かって書かれた文章である以上、そこには常に「演じている」気配がつきまとう。しかも舞台は演劇部だ。どこまでが本音でどこからが演技なのか、読んでいるうちにわからなくなり、終盤では人を理解するということ自体が揺らいでくる。短いのに、妙に深く残る小説だ。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めから終わりにかけて人物の印象がガラリと変わり、驚きの連続だった。解説にもあったがこの本はどのジャンルにも属さないと思える唯一無二の内容だった。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めてしばらくは往復書簡系の恋愛小説か?と思っていましたが、時折不穏な表現(男性が女性の住所とか本名聞こうとしたり)があり、ミステリーか?でも事件起きてないし、何だろう、何だろうと読んでいくうちに、あっ、もう事件起きてた…犯人からコンタクトがあったからそれを利用して証拠集めようとしてたんだ…と分かり、あぁ…恐ろしいとなりました。SNSで昔の恋人と再会なんて今時だなぁ…とほっこりしてた序盤の感想が吹っ飛びました。罪の自覚がない人の物事の捉え方ってこういう感じなのかなと考えました。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

28年ぶりに連絡をとった元恋人同士のメールのやり取り

登場人物のほとんどが変わり者。
水谷の一方的なメッセージから始まり、美帆子の返信から少しずつ物語が動き出す。

伏線こそ少ないが、徐々に分かってくる水谷の異常さや、最後の美帆子のメールの衝撃、恐怖を感じる最後の一行など、尻上がりに展開が大きく動く構成。

内容が内容なので万人にお勧めできる訳ではないが、ゾクゾクした読書体験を味わいたいなら読んでみる価値はある。

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2026年02月05日

匿名

ネタバレ 購入済み

読みやすい

全文男女のメッセージのみで構成された小説のため非常に読みやすいです。
そしてメッセージを繰り返していく中で、目まぐるしく登場人物の印象が変化していくのについていけず、いつの間にか小説が終わっていて唖然としました。

#ドキドキハラハラ #スカッとする

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2024年04月11日

ネタバレ 購入済み

どんどん読んでしまう

登場人物の印象がどんどん変わる。

表と裏。

肝心なことには触れずに進む文通。

男性は一線を越えていた。

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2022年09月03日

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ネタバレ

読み始めは、ただノスタルジックな雰囲気漂う、男女の掛け合いといった具合で、正直なところここからどう面白くなるんだろうと疑いながら読んでいました。
後半に進むにつれて、どことなく不穏な空気が漂い、知らないうちに迷路から抜け出せなくなってしまったような閉塞感を感じました。読む度に登場人物の印象がコロコロと(悪い方向に)変わっていき、何を信じて受け止めればいいのか分からなくなるからです。
読み終わった後になって思い返せば、最初から不穏なところは感じていたはずでした。読み始めて最初に感じた感覚は、男のストーカーのような執着への不快感だったのですから。
ルビンの壺の絵自体は見聞きしたことがありましたが、そのような名前をもつことを知りませんでした。この多義図形のように、最初に受けた印象と、最後のそれとが全く異なるという点において、見事なタイトル回収だなと思います。
最後の一文にも、気持ち悪さと爽快感による衝撃を感じ、呆然とする読後感でした。
結婚式前日に読む話では無かったなと思いました。

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2026年04月24日

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ネタバレ

前半がだらだらしてるように感じて、物語に引き込まれるまでに時間がかかった。
30年も経ってメールしている時点で気持ち悪いなとは思っていたが案の定な結末だった。
とは言うものの最後の2, 3ページで一気に落としにかかる表現は読んでいて爽快だった。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ


日本一の大どんでん返しと断言したい!
の帯に釣られて衝動買い

謎に迫りつつ奥ゆかしくも当時の愛を語り合う2人。
真相に迫ったその時2人はまた出逢うのだろうか?

そんな長い年月を越えたラブロマンスを想像しながら呼んだ結果_____。

唖然

壺にも向き合う顔にも見える、ルビンの壺

まさに
ろ苦い過去の愛の話なのか、
それとも再熱する2人の愛に結びつくのか
どっちなのか読者に委ねるルビンの壺のような終わり方とは大きく異なる結果。

ルビンの壺が割れたのであった

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2026年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何とも不思議な読書体験だった。
DMのやり取りだけで進んでいく物語で、登場人物全員、善い人ではない。
読んでいくうちに二転三転と登場人物の印象が変わっていく。ミステリーというわけではないが、違和感の正体が判明した時はカタルシスを覚える。
解説の方もおっしゃるように、この本を何かに分類することは難しいが、誰かにこの本を紹介する時は、不思議な読書体験を得られる娯楽小説、と自分は言うと思う。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて読んだ作家さんでした。
なんか違和感あるけど年齢的な世間ズレみたいなものなのかな~なんて思っていたら全然違ったパターンでした。
伏線回収といえるほどのことはなかったけど、ああそういえばということはありました。
本腰入れて読むというよりは、サクッと楽しむ感じです。
これ以上長くても結末が突拍子もないので、ちょうどいい長さだと思います。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

薄くて数日で一気に読めたけど、終盤になって、何か変だな?と思っていたら、最後の最後に強烈な一言で終わった。何だかなー、と思う作品。

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2026年02月07日

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