【感想・ネタバレ】世界史を変えたパンデミックのレビュー

あらすじ

二〇二〇年、世界は新型コロナウィルスの感染爆発に直面した。人類の歴史は感染症との闘いの記録でもある。十四世紀ヨーロッパでのペスト流行時には、デマによりユダヤ人大虐殺が起こった。幕末日本では黒船来航後にコレラが流行、国民の心情は攘夷に傾いた。一方で一八〇三年、スペイン国王は世界中の人に種痘を無償で施し、日清戦争直前には日本人医師が自らも感染して死線をさまよいつつペスト菌発見に尽力した。医学的・歴史的資料をもとに、人類がウィルスといかに闘い、打ち勝ったかを明らかにする。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

教科書の正直平易すぎる文章を読んでいると、何々が起こったというのは描かれていても、何故そうなったかは書かれてないことが多い。
しかし、現実がそうであるように、起きた事象には必ず理由が付随する。
本書は、その理由を疫病の観点から肉付けしてくれる。

アメリカが不参加だったため、強制力の面で弱くなった国際連盟の話は有名ですが、それがウィルソン大統領のインフルエンザに起因するものだったとは(他の理由も多重に重なった結果かもしれませんが)!
他にも、歴史の転換点の外的要因となった出来事を病気の怖さと共に紹介してくれている。
ただ、そう、病気自体は結構知っているものとして、症状に関してはサラッとした紹介に留まっているところが、構成としてはマイナスかも。
新書としては珍しくないですが。

0
2022年01月22日

「学術・語学」ランキング