あらすじ
SNSが発達した現代、「CM」と「炎上」は切っても切れない関係となった。とりわけジェンダーに対する無理解に端を発する炎上案件は数知れない。最近も日本赤十字社のポスターが炎上したばかりだ。一方で、新しい人間や家族のかたちを描いて共感を抱かれた広告もいくつか存在する。両者をわかつものは何だったのだろうか? 東大で人気講義を開く社会学者が「CM」を切り口に語る、目から鱗のジェンダー論。
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Posted by ブクログ
鹿島茂さんの『この1冊、ここまで読むか!』の中で出口治明さんのお勧めの本のうちの一冊
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最新のジェンダー論をテレビコマーシャルで読みとくユニークな本ですか、アンコンシャス・バイアスの恐ろしさがよくわかります。
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とのことで読んだわけですが
出口先生の推薦の弁は、ジェンダーに限らず、アンコンシャス・バイアスに意識を向けるべきということだと解釈しました
炎上CMの分析は納得がいくものだったし、多彩な受け取り手を想像する制作者陣でないことが理由というのも納得がいきます
そして巻末に掲載された、作り手側に女性の視点が乏しくなる理由が圧巻!
男性視点による社会が形成されていった、かつ今も続く女性がしかるべきポジションを獲得できない社会構造ーー親の意識に引きづられる若い女性の進路ーーについての定量的分析でした
私が進路を選んだ40年前と変わらない、むしろもっと退化しているような
ひと括りでは言えないけど、この国のジェンダーギャップは、政治や企業の前に、娘を手放したくない「親」が作っている
もちろん娘本人の意欲の度合いが結果を生みますが、その障壁が息子よりも高いということ
改めて「今」を知ることができた、貴重な書でした
Posted by ブクログ
ミスコン自体は外見で学力と同じように、ある種の努力と才能なので問題ないのではないか?
性的であることが必ずしも女性蔑視であるとは限らない
児童ポルノは、そこに子供が写っていたら犯罪だが、ロリコン自体は犯罪視してはいけない
ゾーニングはすべきなので、日本の公共空間における性の露出をどの程度許すのかという問題に行き着く
Posted by ブクログ
良書。
現在、あらゆる人に一読を勧める。数年後はダメ。この世界は変わっており、ルールが変わるから。
常に今の世界がどのように動いているのか、意識する必要性を感じた。
思った以上にジェンダーついての意識が変わっていることが分かった。
ただ、作者を好きにはなれない。妻のトリセツをけなしていたが、誤解してるのではないか。自分が正しいと思っているのがにじみ出ているようで。