あらすじ
スティーヴン・キングやアーサー・C・クラークも戦慄した名作ノンフィクション、緊急刊行。 1989年、米国の首都ワシントン近郊の町レストンに、エボラ・ウイルスが突如現れた。致死率90%、人間の脳や内臓を溶かし「崩壊」にいたらしめるエボラ出血熱のパンデミックを阻止すべく、ユーサムリッド(米陸軍伝染病医学研究所)の医療者たちが立ち上がる。感染と隣り合わせの極限状況で、彼らは何を思い、どのように戦ったのか? 未曾有のウイルス禍と制圧作戦の全貌を描いた、世界的ベストセラー。解説/岩田健太郎
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Posted by ブクログ
本の半分近くをマールブルグやエボラが人間にどれだけ壊滅的なダメージを負わすのかが描かれている。
中央アフリカで始まった奇病、シャルル・モネの崩壊、母体の中で崩壊した嬰児を取り上げたシスター、ドイツでの被害。
ひとたび感染すれば死は免れず、筋肉内臓が溶解して人間スープになって死んでいくという壮絶さ。
後半はそんな危険極まりないウイルスがアメリカのレストンで見つかり、感染を押し止めようとする陸軍とCDCの奮闘と主導権争いがドラマチックに描かれている。
飛行機が世界中に行く今の時代、どこで流行ってもおかしくない
Posted by ブクログ
これ読むとコロナが全然怖くなくる。
ノンフィクションだから全部リアル、こんな世界が現実に起こる可能性はある。
というかコロナがこのレベルなのかと怯えてたなぁと。
だから今ちょっと拍子抜けしている。
サル痘が酷くなるとこうなるのかなぁ…
Posted by ブクログ
レストン事件で封じ込めが成功したから人的被害がなくて済んだのかもしれない
失敗してたら感染が広がるうちに、マールブルクウイルスや人に害を与えるエボラウイルスのような凶悪なウイルスに変異していたかもしれない
コロナウイルスがどんどん変異しているように
レストン事件だけに限らず、未知の恐ろしいウイルスに立ち向かってくれた人達に感謝しかない
解説に書いてあった、エボラウイルスよりコロナウイルスの方が人を殺しているという部分、エボラウイルスより、他の凶悪なウイルスより致死率が低いから、症状が軽いからと甘く考えてはダメだなと思った
今、感染者が減りつつあるとはいえ、自分に出来る予防策はしっかりしておこうと思う
いつ、どんな風に変異するか分からないから
Posted by ブクログ
息を詰めて、怖すぎるのに読むのをやめられない、すごい本でした。美しいアフリカの風景を絵画のような描写で綴る同じテンションで不幸な感染症患者の凄惨な末路を淡々と描いている、これがとても恐ろしい。想像上の話ではなく、実話であることも怖さに拍車をかけている。実在のウイルスは人の想像のはるか上をいく、獰猛で容赦のないものなのだと思った。
自然破壊の上人間の世界が熱帯雨林の奥深くまで侵入してしまったことが、未知のウイルスが出現した理由ではないかとされているが、増えすぎて悪さばかりするようになった人類に対し、地球の免疫システムが作動して殺人ウイルスが出現しているのではないかという感慨には同意しかない。
Posted by ブクログ
ノンフィクションなのに描写が劇的で引き込まれる。感染して数日で人体が文字通り崩壊していく様は想像するだけで恐ろしい。だけどそのために広がる範囲が狭いのだそう。
アフリカの洞窟が発生源としたら、自然と触れることの素晴らしさを今までは想像していたけれど、それ以上にまだまだ人が知らない有象無象の何かが自然の中にはあって、自然は恐ろしいものなのだと考えを改めされられた。
Posted by ブクログ
無料で公開されてたのを読んだら、先が気になっちゃって…買ってしまいました。。
前半に紹介される、エボラとマールブルグの犠牲になった数名の記録、ちょうど無料で公開されてた部分がものすごいインパクト。
シチューとかマカロニとかプリンとか、ちょくちょく食べ物に例えられてるのはきついものがあったが…w
日常生活も織り交ぜて描いてあるので感情移入しがち、小説を読んでいるみたい。読んでるこっちは彼が今まさに周囲にウィルスを撒き散らしていることを知っているわけで…
感染した体内で起こっていること。専門的な話を小説にした…というよりも、映画を見てるみたいだったな。
ウィルスが細胞の中に入り、中で極限まで増え、それが最後に膜を破って出芽する……爆発的な数が…。顕微鏡で実際に見ているようだった。
後半はそこまでひどくもなかったが、相手がどんな菌なのかわからない、変化もありえる、そういう意味ではいつも不安と隣り合わせだった。
こんな緊急事態でも…緊急事態なのにCDCとユーサムリッドの覇権争い。おいおい。
HIVなどウィルスの系譜、歴史も面白く読んだ。なんでアフリカ起源なんだろう?ヒトの起源アフリカ説とも何か関係があるのかな?熱帯雨林はアフリカじゃなくてもあるじゃん?
改めて調べてしまった。ウィルスとは?
面白いねぇ。どうして存在するんだろうね? 何かの部品の一部として?存在するんだと思うけど、増殖することが彼らの目的なのに、増殖しすぎて宿主を殺してしまったら自分も増殖できなくなるとか…どういうことなんだよって感じだねw
お産の時に活躍するウィルス的な話をどっかで見たから正しい使われ方(?)をしてれば害はないんだろうね…ウィルスにも私たちにも宿主にも。それが環境が変わって違う宿主に感染しちゃったりすると…って話かな。
そういえば今思ったけど…「一部の界面活性剤がコロナウィルスの膜を破って殺す働きがあるらしい」とかって、どっかで見た気がするんだけど。
ウィルス、細胞膜ないんだよね?w
ある意味生きてさえいない…
どうやって殺すんじゃ???ww
タンパク質分解しちゃうとかかなー?
わからないことだらけよw
追記:
ウィルスは生物なら持ってる膜がないと言ったけど、エンベロープという膜(?)みたいなものがあるようだ。それを壊してバラバラにするのかもね。
DNAかRNAかしか持ってないなんて、本当に何かの部品的だよな。
毎日のようにコロナの画像を見ているのに「ウィルス」といえばあの唯一の紐状、フィロが思い浮かびようになってしまったw
もじゃもじゃ絡まるようにたくさんうじゃうじゃいる様子が…