【感想・ネタバレ】天国への階段(下)のレビュー

あらすじ

復讐のため全てを耐え財を成した男。ただ一度の選択を生涯悔いた女。二人の人生が二十六年ぶりに交差した時、想像を絶する運命の歯車が廻り始める。次々起こる殺人事件。音もなく忍び寄る不気味な影。老刑事の執念の捜査。生者と死者。親と子。追う者と追われる者。孤独と絶望を生きればこそ、愛を信じた者たちの奇蹟を紡ぐ慟哭のミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

竜の道から著者にハマって最も遠い銀河に続く3冊目で読んだ。パターンはどれも似ており成功している主人公が過去の過ちによって次第に落ちていく、というもの。
パターンは同じなのだがどれも面白くて夢中で読める。

被害者がなぜ5千万円を要求するのが正当だと思っているのか、疑問に残った。勝手すぎるのではないか、と。
よくよく考えるとそういう人間だから最初に犯罪を犯したのか、と思ってしまう。

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2020年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これまで自分の胸のなかに巣くっていた江成に対する憎しみの気持ちが氷解するように薄れてゆくのを覚えた。そしてそれに代るように、今度は彼に対する哀れみの情が芽生えてくるのも感じた。
天国への階段というのは、ひとの心のなかにあるもので、決して買えるようなものではないとおもっています
浦河に降り注ぐ星の光は、とても強く、とても身近にある。浦河の自然が星の光を吸収しているからなのだ。
星になってもっともっと強い光をあなた方ふたりに注ぎましょう。そうすることが、この世に生を享けたことの唯一の証となるはずだからです。

自らで命を絶ち、星になって見守っていく、なんてセンチメンタルなエンディング。もう少し捻りが欲しかった。

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2015年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の経営する小さな牧場を、騙されるように取られた末、非業の死を遂げた父。
そして、将来を誓い合った幼馴染みである亜木子にも裏切られた柏木圭一は、故郷を捨て、上京。
20余年の歳月を経て、グループ企業を束ねる実業家となった圭一が始めた復讐の結末は?

友人のお勧めという事でお借りした本。
友人もまた、別の友人からお勧めされて、数年前に購入したとか。
上中下巻と、読み応えのある作品で、通勤のお供に最適でした。

<以下、ネタバレです。>

何というか。ちょっとしたボタンの掛け違いなんでしょうねぇ。
真実を知っていれば、こういう結末にはならなかったんじゃないか? ってね。
すべてが悪い方悪い方へと向かってしまい、こうなった、と。
及川や、地上げ屋時代の地権者、児玉、中条とのエピソードを見ても、圭一の人徳なんだろうなー、と思います。
それでも、圭一のやった事は許される事ではないので、ハッピーエンドではありませんが。
でも、未央との交流や亜木子との再会を経て、圭一の心情的には、救われたんでしょうねぇ。( ̄人 ̄)
上中下と、長いお話ですが、続きが気になり、サクサク読めた作品でした。

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2016年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと、無駄に長い?

序盤は個人的には若干 面白味無し。
ただ読み進めると、後半は怒涛のように感動的な展開が押し寄せる。
ありきたりな設定でも、しっかりと魅力的に描いた文章力。
秀作だと思います。

…ただ、やっぱり もう少し短くまとめられた気がww

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2010年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は3.

内容(BOOKデーターベース)
復讐のため全てを耐え財を成した男。ただ一度の選択を生涯悔いた女。二人の人生が二十六年ぶりに交差した時、想像を絶する運命の歯車が廻り始める。次々起こる殺人事件。音もなく忍び寄る不気味な影。老刑事の執念の捜査。生者と死者。親と子。追う者と追われる者。孤独と絶望を生きればこそ、愛を信じた者たちの奇蹟を紡ぐ慟哭のミステリー。

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2017年12月08日

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