【感想・ネタバレ】五・一五事件 海軍青年将校たちの「昭和維新」のレビュー

あらすじ

昭和恐慌下、民衆が困窮を極める中、政党政治の腐敗を憂える海軍青年将校らが起こした五・一五事件。首相を暗殺し、内大臣邸・警視庁を襲撃、変電所爆破による「帝都暗黒化」も目論んだ。本書は、大川周明、北一輝、橘孝三郎、井上日召ら国家主義者と結合した青年将校たちが、天皇親政の「昭和維新」を唱え、兇行に走った軌跡を描く。事件後、政党内閣は崩壊し軍部が台頭。実行犯の減刑嘆願に国民は熱狂する。昭和戦前、最大の分岐点。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

五一五事件前後の政治過程、青年将校たちのメンタリティや思想がきめ細やかに描かれた名著。天皇の下の平等を目指した思想は、陸軍統制派による軍部独裁政権とも反目した。それにしても、五一五事件があれ程場当たり的だとは知らなかった。クーデターというよりは、明治維新の先駆けとなった桜田門外の変を模したイメージか

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2020年05月23日

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