あらすじ
ぼんやりした不安と不満を抱えながらも、平凡に暮らしていた三人の女性が、突然、高校時代にタイムスリップさせられてしまう。”未来の想い出”がリプレイされる毎日は、彼女たちの意識を少しずつ変えていく。そしていま、再び新しい人生へ! 人生は変えられるかもしれない……長編if小説。
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Posted by ブクログ
「人生をやりなおせたら」
ほとんどの人が抱えている命題なのかもしれない。それをSFではなく教訓としてでもなく3人の女性、それぞれの二回ずつの人生を通してエンタメにしていただき、客観的に女の生き方を考え直すきっかけにしてもらった。
垣谷先生にまず御礼。(かなり初期の小説らしい。解説に語られていた石川達三の小説に当時、同じ憤りを抱いた同志として感銘)
ちょっとの間にも社会は歩み続けているので現代はこの小説の時より女性は生きづらくなってはいないはずだけど、それでもやはりうなずく場面は多いし、人生に岐路に立ったときの選択で大きく変わってしまうというのも理解できる。あ〜これだから女って…とも思うし、一緒に悔しがることしきり。
もう一度人生をやり直す事が出来るなら、私は高校ではなく、幼稚園児まで遡りたい。
あんなことこんなこといろいろと後悔しきり。無理なのはわかっているからこそ。
Posted by ブクログ
あの時違う道を選んでいたら……とか色々と想像はするものの、結局100点満点の人生なんてない。どうしても他人は自分より幸せで完璧に見えてしまうけど、実際知らない苦労がある。
そして晴美の「女は男を立てるべき」云々の意見は全く頷けなかった。晴美は男尊女卑を是とする風に口では言うけど、結局は自分自身に言い聞かせて自分を納得させたいだけな気がした。
Posted by ブクログ
タイムスリップもの。
47歳の3人の女性が、17歳だった30年前へ。
さぁ、どうやってやり直す?って話しなんだけど、ディテールがさすが垣谷美雨って感じだった。
やり直しても、うまくいかないこともあるよね、っていう。
でもそこからが面白いところ。
ともこって女性が結構この人の本出てくる気がするけど笑、なんか恨みでもあるんだろうか。