【感想・ネタバレ】怖い絵 泣く女篇のレビュー

あらすじ

名画に秘められた人間心理の深淵――。憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気を鋭く読み解き、圧倒的な支持を得てロングセラー中の「怖い絵」シリーズ。文庫版だけの書き下ろしも収録!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。
単に絵がホラーなだけでなく、
時代背景や寓意を読み解いた時ありありと感じる人間心理の深淵や恐ろしさ。
頭から中野京子先生の巧みな文章術に引き込まれた。
著名な作品を詳らかに分かりやすく書いてくれているので予備知識無しでOK。

レディ・ジェーン・グレイの処刑/絵画にハマるきっかけとなった作品。濃い解説に興味を深めた。

晩鐘/ダリの天才の度を超えた変人的な思想にちょっと引いた。

カルロス二世/近親結婚という代々繰り返してきた過ちの代償が全てカルロス二世にのしかかってしまったのが可哀想でならない。

0
2024年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後のピカソの泣く女、からの後書きが印象に残っている。

・絵についてもっと語ってみたくなる。
・このような本を読むと、知識がついたように錯覚するが、そういったものは忘れてしまう。一方、絵に向かう「まなざし」は残り続ける。

なんとなく納得してしまった。
何となく見るのではなく、この小物はどういう意味を持つのか、この人物だけ周りの雰囲気とマッチしていないがどうしてか、そんなことを考えながら絵画を鑑賞するきっかけとなればいいと思った。

絵が小さくて見難いのは文庫の弱点ですね。

1
2016年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ2作目を手にしました。

「怖い絵」で感じた「絵」の見方に付け加えて、「絵」を見ることの楽しさを教わった気がします。

今まで興味がなかった美術館に行きたいと最近になって強く思うようになりました。

少なからず影響を受けているのだと思います。

世界中の人々を虜にする名画との出会い。

本物を目にした時に自分がどのように感じることが出来るのか。

何を感じ、何を思うのか。

答えを探しに足をのばしてみようと思います。

説明
内容紹介
名画に秘められた人間心理の深淵――。憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気を鋭く読み解き、圧倒的な支持を得てロングセラー中の「怖い絵」シリーズ。書き下ろしを加筆してついに文庫化!
内容(「BOOK」データベースより)
散る直前の匂いたつ美しさ、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」―彼女を死に追いやった陰謀とは?フェルメールの知られざる宗教作品、「エマオの晩餐」―世界の美術市場を震撼させた事件とは?近親結婚くり返しの果て、「カルロス二世」―スペイン・ハプスブルク家断絶の過程は?憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気、妄想…。名画に秘められた人間心理の深淵を鋭く読み解く22の物語。書き下ろしを加えてついに文庫化。
著者について
北海道生まれ。早稲田大学講師。専門はドイツ文学、西洋文化史。著書に『名画で読み解くハプスブルグ家12の物語』『名画で読み解くブルボン王朝12の物語』『危険な世界史』『「怖い絵」で人間を読む』などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中野/京子
早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2020年07月31日

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