【感想・ネタバレ】桂太郎 外に帝国主義、内に立憲主義のレビュー

あらすじ

日本最長の八年に及ぶ首相在任期間を誇った桂太郎。三度の政権下、日露戦争、韓国併合と、外には帝国主義政策を断行、内には伊藤博文らの次世代として、最後には政党結成に動く。山県有朋の“傀儡”と、低く評価されてきた桂だが、軍人出身ながら、軍の予算を抑制、国家全体の利益を最優先し、緊縮財政を追求し続ける。時代の制約の中、「ニコポン」と呼ばれた調整型政治家が求めたものは何か――。その全貌を描く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

桂太郎って影が薄く功績がよく分からない。が藩閥政治から政党政治への変遷、日露戦争など維新を終えた日本のセカンドコーナーにおいて重要な役割をになった人物であることがこの本から理解できた。
調整型の政治家で「ニコポン宰相(ニコニコしながら近づき背中をポンと叩いて接近して会話を始めたいう)」であり、無思想かつ機会主義で柔軟に効率に運営していく人材がこの時代にあったということが興味深い。大きな変化のあとはそれを均していく必要があるということである。イノベーションだけが仕事ではない。

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2013年10月03日

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