【感想・ネタバレ】逃げるな新人外科医 泣くな研修医2のレビュー

あらすじ

俺、こんなに下手クソなのに
メスを握っている。命を託されている。

研修医・雨野の物語、待望の続編。
文庫書き下ろし!

雨野隆治は27歳、研修医生活を終えたばかりの新人外科医。
二人のがん患者の主治医となり、奔放な後輩に振り回され、
食事をする間もない。
責任ある仕事を任されるようになった分だけ、
自分の「できなさ」も身に染みる。
そんなある日、鹿児島の実家から父が緊急入院したという電話が……。
現役外科医が、生と死が交錯する医療現場をリアルに描く、
人気シリーズ第二弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

あっという間に終わった。面白すぎです。いやそんな言い方は不謹慎かもしれないけど。
少しクスッとして、ホッとできたのはCoCo壱が登場する場面。この病院ではスタッフの定番食だとか。愛知県民としてはムダに誇らしく思える瞬間(笑)
食事も医療を支えてるんだな、と改めて得心。

とはいえ今回はヘビー。出来のいい後輩が入ってくる。1作目の「大丈夫です」を伏線とするように、急変してしまった患者のご家族から失言を詰め寄られる。先輩には叱られる。お看取りの回数も増え、毎度やるせない。そこへさらに医療過誤を起こす。
まさに逃げるな。私ならメゲてる。

しかし、この主人公は逃げない。折れない。実家の父が倒れても働き続ける。たとえ挫けても立ち上がりが早い。悩むことと仕事を同時にこなしているからなのか。
人間らしく、もっともっと悩んで立ち止まったっていいんだよ、とさえ思ってしまう。それでも読者をおいてけぼりにしない、なんだろうこれ。不思議な感覚。


余談ながら大腸がんからの腹膜転移、肺がんから間質性肺炎。両親の死因とまったく同じで突き刺さる。それは呼吸器を外す瞬間ピークになった。
この主人公と私とでは、考えの深さがまるで違った。言葉にならないほどの後悔が襲ってくる。
まだまだ。
人生はまだだ。
逃げるな、はるパパ。
覚悟を決めて、もっとがんばるぞ。

0
2025年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

"泣くな研修医"の第二段。

研修医を終えて新人外科医になった雨野隆治が、主治医として患者に向き合い、自分の不器用さを実感しながらも、配属された研修医の面倒を見るなど成長していく様子が描かれている。

自分の父親が大腸がんで緊急手術をしたと知らされても帰らないのは、どうなのかと思ったが、両親が、自分達のことを気にして様子を見に帰ってくるより、きちんと医者の修行をして立派な医者になることを望んでいたという件では泣いてしまった。

そして、先輩医師の佐藤先生がカッコよすぎる。隆治の致命的なミスもとっさの判断でカバーし、冷静に適切な説明をする佐藤先生。
自分は医師ではないけれど、仕事をする上で、こんな上司になりたい。

それにしても、隆治のミスで肺に穴を空けられても、恨むことなく、むしろ隆治に"いい医者になれ"と言って亡くなった患者、水辺さんなど、感動的ではあるけれど、やはり、研修医や新人外科医に手術されるのは怖いなぁ。。

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2025年01月03日

ネタバレ 購入済み

読み終えて。

読み終えて色々と考えさせられた。

自分も主人公と同じく淡々と仕事をしているところがありそれを寂しく思うところがあります。

ただ自分以上に人間っぽいところが素晴らしいと思います。

そういう意味でも勉強になる本でした。

0
2022年11月15日

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