【感想・ネタバレ】のりたまと煙突のレビュー

あらすじ

ファミリーレストランで、近所の公園で、人生の瞬間と現代を鋭く見すえる――。『転がる香港に苔は生えない』で大宅賞、『コンニャク屋漂流記』で読売文学賞を受賞した星野博美。本好き達に激賞された、短篇小説のようなエッセイ集が電子版で登場!

すべてを忘れて、私たちは幸せに近づいたのだろうか……。
吉祥寺と、戸越銀座。著者はさまざまな猫たちとの出会いと別れを経験し、生と死、そして忘れえぬ過去の記憶へと思いをめぐらせていく。
さりげない日常からつむぎ出される短篇小説のようなエッセイのひとつひとつに、現代への警鐘と内省がにじむ。

解説・角田光代

※電子書籍化にあたり、新章「地中に埋まっている部分」を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙の猫の写真が気になって手をとってみた。
読んでみて彼女の世界と対面する。
そこには猫はもちろん彼女の家族、そして香港でのエピソードや日常生活でふと思ったことが12章にわかれて描かれていた。 

この本を読んで一番に感じたのは、彼女の周りにはあまりにも死にあふれていると。
…いや、実は気が付いていないだけで誰の周りにもあふれているんだろう。
彼女の独特な死に対しての考え方や周りの人たちとの環境でそれが目立っているだけ…涙を流すような死ではなく、淡々と(本人はそんな気は無いのかもしれないが)描かれていることが、余計に死が身近なことなんだと印象づける。
それに猫や家族に対する愛情はかなり感じる。
ただかなりの好き嫌いがある作品だと思うので評価は3で。

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2013年05月01日

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