【感想・ネタバレ】闇の国々のレビュー

あらすじ

〈闇の国々〉――それは、我々の現実世界と紙一重の次元にある謎の都市群。
ある日突然増殖しはじめた謎の立方体に翻弄される人々を描く『狂騒のユルビカンド』、巨大な塔の秘密をめぐる冒険から、数奇な運命へと導かれる男を描く『塔』、未知の天文現象により、体が斜めに傾いてしまった少女の半生を描く『傾いた少女』、傑作と名高い選りすぐりの3作品を収録した歴史的名作シリーズの初邦訳。

メビウス、エンキ・ビラルと並び、BD界の三大巨匠と称されるスクイテンが、ついに日本上陸。繊細な描線、計算されつくされた構図、あらゆる芸術のエッセンスを詰め込んだBD芸術の真骨頂! 第16回文化庁メディア芸術祭大賞受賞作品。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ああ~とてもとても面白かった。
一篇をぐいいいーと集中して読み、
一日以上間を取って次に進む、
だってすぐ次に移ってはもったいないから
物語に入り込んでた至福の時間の記憶を長引かせたいから
というように読みました。
深く大きく造り込まれた設定、
驚きと美しさを伴ったメタ的な手法、
建築物への
趣向、
センチメンタルなロマンスの味付け
(女性の裸体もきれいに描いてあるなあって。)
いやあ大好き。
"マンガ"に付随した虚構テキストに触れるのもこれまた贅沢な体験で嬉し。

0
2014年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

400ページの重厚なバンド・デシネ。闇の国々といわれる別世界で起こる色んな御話。
1巻は白黒漫画かと思っていたがカラーのページもあった。あとがきで知ったがこの日本版はフランス本国の1巻から順番に掲載しているわけではないようだ。
この巻には3つの話が載っていた。
最初の狂騒のユルビカンドでスクイテンの建築物の造形美凄いとなり、塔では白黒漫画の中に色付きの世界が表れて感動して、最後の傾いた少女で絵と写真を使い闇の国々と現実世界が上手い具合に混じり合い驚いた。
あとがきにある傾いた少女に纏わる手紙の話も素敵。

0
2020年07月20日

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