あらすじ
ぼっちな中学時代を捨て、高校デビューしたわたし・甘織れな子。でも、根が陰キャだから憧れの陽キャ生活に馴染めず、窒息寸前! そんなとき、我が校のスーパースター・王塚真唯とひょんなことからお互いの悩みを共有してヒミツの友達に。真唯がいれば毎日がんばれそう──と思ったはずが! 「君に、恋をしてしまったんだ」「待って! 友達どこいった?」 恋人なんて不安定な関係、ムリ! わたしは最高の友達を作って高校生活を楽しみたいの! でも真唯も恋心を諦めきれないようで──。 「恋人と親友のどちらが私たちにふさわしいか、勝負で決めよう」 こうして、ふたりの在り方を懸けたノンストップ・ラブコメディが幕を開けたのだった!
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ありそうでなかった、新進気鋭の青春ガールズラブコメ!
高校デビューに大成功した元陰キャの女の子、甘織れな子。
学校でトップレベルの陽キャグループに所属することができたれな子だったが、ある日グループの中心人物である王塚真唯に愛の告白をされてしまった…!?
これは最高の友達を作って高校生活をエンジョイしたい主人公・れな子が同性の美少女に言い寄られ、次第に価値観が揺らいでいく様子を描いたお話。
「親友」と「恋人」どちらがいいかという勝負を行う中で、根が陰キャのままのれな子がオロオロと翻弄され続ける姿が楽しい。
グループ内の他の女の子たちもヒロインとして順繰りにフォーカスされ、まさかの展開もあったり。
著者のいう通り「かわいい女の子がかわいい女の子に恋をすれば、二倍かわいいのでは……!?」を体現した作品である。
テンポ良くコメディに寄った作風は、百合好きはもちろん、百合モノがはじめての方にもおすすめ。
百合ラノベ?ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
れな子は自分に自信の持てない人間だ。そんなれな子の前に、自分に自信しか持っていない女、真唯が現れ、れな子と真唯の親友恋人論争の中で、真唯から向けられる好意を信じることで自分のことを少しずつ信じられるようになっていく。
れな子(親友派) ⇔ 真唯(恋人派)としたならば、れな子が恋人を選択してしまったら、それはそれは自分の気持ちに嘘をつくことになる。かといって、親友を選択してしまった場合は、真唯の好意を裏切ること、すなわち真唯を信じないことになってしまう。
しかしそんな中、れな子が最後に出した結論は、"れまフレ"になることだった。
恋人になるということは、メタ視点で見るならば、れな子が己を信じることができたことになるのだろう。つまり、"自分を完全に信じられた訳ではないが、少しは真唯を通して自分を信じられた"状態こそが、"れまフレ"なのだろうと私は思う。
そんな"れまフレ"関係が、今後どのように深まっていくのか楽しみである。
今まで見てきた作品は全部NLだったんですが、この作品を見て百合っていいな、、って思いました。
本当に、作品に登場するキャラクターみんなが魅力的で読んでて飽きないしとにかく面白いのでおすすめです!
Posted by ブクログ
みかみてれんへの信頼の貯金があったから読めているものの、これが初見だったら数十ページぐらいで損切りしていただろう。
・真唯がスパダリ属性すぎて現実感に乏しい。それにこの尊大すぎるキャラ付け、どう考えても一軍女子にはなれないんじゃないかな、とか。『ありおと』だと夏海とかひな乃ポジションになるんじゃないかと。
・全体的にキャラクター造形のリアリティーは『ありおと』より一段劣る。『ありおと』が別にリアリティに溢れていたというわけではないけれど、かなり、現実から乖離した動きをするようになった。けれど、全部がコミカルというわけではなく、あり得そうな人間的感情が物語には載っている。
・れな子も陰キャだった割にツッコミキャラが様になっているし、一軍女子の頂点の真唯にめっちゃ口答えするじゃん。って思ってしまった。一軍女子のイメージは『ありおと』における怜奈さんポジションのイメージだったので……真唯、あんなにツッコまれても「おもしれー女」で済ませるの、めっちゃいい人!と思った。
・『ありおと』もノンケと勝負をして落とす話だったけど、今回も勝負をしてノンケを落とす話なのか……と思ったけれども、今回は性的描写はひかえめ。
・でもこっちの方はアニメ化されているらしい……
・ただ、陰キャとはいえ、セカイ系的な足腰の弱いヒロインではなく、「誰も助けてくれないから自分で何とかするしかない」的な、体幹の強さは持ち合わせているのは令和っぽい。昭和はこう、「友情は自然発生的」という前提に立ちすぎていたが、令和は「友情は人間関係の戦略の結果」という前提に立っている感じで、なんというかまあ、図太い。
・でも、友情か恋愛か、というのは普遍的テーマであって、それを上手い形で結末まで持っていったのでとても大満足。大変良い百合でした。
・友情なのか恋愛なのか、みたいなのは百合作品ではよく取り上げられがちなテーマではあって、『ありおと』はどちらかというと情欲!肉欲!で、身体接触や性的な接触で感情が追いつき追い越し、というのを描いていたけれど、今回は、どちらかというと現時点では友情が優勢。今後の展開がたのしみ。
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昔から、人気者とか、人に好きになってもらうことに、憧れていた。
でもわたしはどこまでいっても一般人だったから、人生に特別なことなんてなにも起きないんだろうなって予感だけがあった。
だからこそ、自分で行動して変わらなきゃって思ったわけだし。それは裏返すと、誰も自分の人生を助けてくれないんだっていう、シンデレラを期待できない現代っ子のドライさでもあったんだろう。
友達は『自然にできる』ものじゃなくて、『がんばって作る』ものだったし、居場所やグループも、しがみついてなんとか維持し続けなければならないものだったから。
みついてなんとか維持し続けなければならないものだったから。
私は、恋人になった相手には触れたいし、心はもちろんのこと、体も結ばれたいと願っている。そんなに意外なことだったか?
好きな子には触れたい。肉体的な接触を含めた関係が、私にとって恋人だ。相手が男子であろうと女子であろうと変わらずね。私は君とどんな行為に及ぶ心の準備だって整っている
わたしの答えは、単純だ。
「友達だもん。傷つけたり、傷つけられたりも、するでしょ」
それがわたしの、理想の親友像なんだからさ。
真唯の行動を思い出す。あいつの好きって想いが、ちゃんと私に伝わったのは、うちでぎゅっと抱きしめられてからだった。
相手のことなんてぜんぜん考慮していない身勝手な好意だって、ちゃんと人の心を動かすことができるんだって、わたしは真唯に教わったから。
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匿名
面白かった。スパダリな真唯とれな子の不器用なラブコメ物語で楽しかったし、最後にはちょっと引いた。まさかそんな展開になるとは…いいのかそれで?! となる
ハマった
この作品を機にGLの沼にハマりました。この巻ではちょっとHな展開が多めですがお話もかなり面白いです。自分は陰のものなのでれな子とのシンクロする部分が多く、図らずとも人間について考えるきっかけになりました。ありがとう、わたなれ。
Posted by ブクログ
陰キャ→高校デビューして陽の者グループで頑張るれな子も「人に愛される存在で居続けるのが当たり前」だった真唯も、どっちも距離の詰め方が不器用でもどかしくて可愛い!
真唯の規格外の行動にひたすら戸惑うれな子の可愛らしさが目立つけど、真唯も「そういうやり方しかできない人」なのだと分かってから読み返すとまた魅力が何倍にも増して感じられる。
他のクラスメイトとの関わりも含めて、今後もずっと見守っていたくなるような百合でした。さっそく2巻読もーっと。
サクサク読める
主人公のレナ子が親友の関係がいいと言いつつもマイの積極さや愛らしさからか恋人か親友かどっちがいいのか中で葛藤?してるように見えて今後の話しがとても気になります。
Posted by ブクログ
れな子と真唯の関係性の進行がけっこうゆっくりで、だからこそ2人のぶつかり合いとか妥協点を見出すのとかしっかり掘り下げて表現されているように感じました。
嫌味のないユリユリ
普通に面白かった。
どちらかと云うと読まないジャンルの作品ではあったけど、
予想以上に良かった。
構成·ストーリー·設定も、西郷どん飛び抜けておかしな話でも無かった。
さて2巻。