あらすじ
公事宿「巴屋」に、常陸の百姓が年季証文を持ち込んだ。百姓の女房が料理屋「松葉屋」での奉公を終えているはずが、まだ明けていないといわれたのだという。「巴屋」出入物吟味人の日暮左近が「松葉屋」の周りを調べ始めると、次々に不審な点が見つかり、背後にある藩の影が浮かんできた――。左近の無明斬刃剣が、弱き者を狙う悪を斬る! 迫力と充実のシリーズ第七弾。
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公事宿の出入物吟味人の仕事
久々に、忍びの残忍な戦いや暗躍の無い、公事宿の出入物吟味人の仕事だった。こういう話の方が、良いと思う。三話とも、それぞれに、面白かった。