あらすじ
脅迫、なりすまし、殺人……巧妙に仕掛けられた姿なきストーカーの罠・罠・罠!フランス国内累計発行部数300万部のNo.1ベストセラーシリーズ!
セルヴァズに届いた高級ホテルのルームキー。その部屋では1年前、成功した女性写真家が壮絶な自死を遂げていた。単独調査に着手したセルヴァズは匿名の情報を手がかりにある地元名士の存在に行きつく。やがて他にも同じ人物に人生を壊された女性がいたことが判明。暴力と妄執、権力で歪められたその過去が明かされるとき、セルヴァズの追う事件とクリスティーヌを狙う黒幕がついに結びつき――。
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Posted by ブクログ
おおおおおー!
当然クロスするはずの2人がずっと平行線だったところから、ようやく線が混じり合う。物理本で読んでいたので、え、ここで出会っちゃって解決したらページ数大丈夫?と思ってけどさにあらず。
雪崩れ込むように展開が加速して、後半はもうそしてミランダを殺すみたいなジェットコースター級のどん・でん・返しきたよコレ!
あの人が悪いのかと思ったらその人が、いや、その人も?みたいにくるくる大展開にわたしはもうスタンディングオベーションでした。読み進めるごとにすごいんだけど、謎や状況に加えて物語構成の巧みさにしみじみ。
やばい、寝不足なのは熱帯夜のせいです。みたいな顔して仕事に臨むしかない。ゲームやりすぎる子供と何も変わらないんだけど。面白すぎる〜!
Posted by ブクログ
驚いた! 傑作だった!
過去2作品を読んで、なんとなく予感はあったけれど、それでもここまで化けるとは思わなかった。
ただ長〜い!(1作目の様にダラダラはしていないが…)。
つ〜か、二人の主要人物が出会うまでが時間かかり過ぎて、もどかしいったらありゃしない。
勿論、それも演出なんだろうけど、その辺の焦らせ方も『ONE PIECE』ばりで、早く!早く!とイライラしながらも頁が進む趣向だった。
途中、これちょっと収集つかなくなって、最後は無理矢理の力技で終わるんじゃ…と心配したんだけど結末はスッキリ。
堅物ぽかったシリーズの主人公も今回は結末にあたり粋と言えなくもない融通を効かせて、個人的には初めて彼に好感を抱いた。
敢えて言うなら日本ではイヤミスって言う範疇なんだろうけど、個人的にはあまり好みではなく、ただ今作は伏線もきっちり帰って来たし、上手くまとまっていた。
とにかく3作の間にこれまでの変貌を遂げるとは、今後が楽しみなシリーズです。