あらすじ
人間は遊ぶために生きている!
学校なんか行かなくたっていい。うそをついてもいい。クジラは魚だ。地球は丸くない。……ぼくの家の猫のペネトレは、そんな普通じゃないことばかり言う。でも考えてみると、ペネトレの言うことの方が正しいんじゃないかって気がしてくる……。子どもも大人も考え方が変わる、ペネトレとぼくの40の対話。
※本書は1997年7月、小社より単行本として刊行されました。
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Posted by ブクログ
子供向けではあるが、理解できないところも多々あった。
学びのあったところ:
うそはついてもいいけど、約束は破ってはいけない
約束はしなくてもよいのに、自分でしたこと。
どんなにくだらない用件だったとしても、すでにしてしまった約束というのは、そのことで重みをもってくる。
相手は、自分のもっと大事な用件よりもその約束のほうを優先してくれているかもしれないから。
専門家は、好みの違いが何を意味するのかってことに関する考えを持っていて、それを言葉で言うことができる。
自分に起こるいろんないやなこととか、不愉快な気分なんかを、自分の中でうまく処理する方法を身につけている人が、ほんとうの意味でのおとなである。
ある感情がわかってきた原因をよく理解すると、その感情が薄れたり、消えたりすることがある。つまり、頭でよくよくわかっていないから、いつまでも心でもやもや感じてしまう。
哲学についてもっと学びたいと思った一冊である。
Posted by ブクログ
子どものための、と冠しているけど、大人でもなるほどなと思える部分が多くて、面白かった。
ぼくと、猫のペネトレの、対話形式の哲学書。
個人的に面白かったのは、ネクラとネアカの話。
「根が明るいっていうのはね、なぜだか、根本的に、自分自身で満ち足りているってことなんだ。なんにも意味のあることをしていなくても、ほかのだれに認めてもらわなくても、ただ存在してちるだけで満ち足りているってことなんだよ。根が暗いっていうのはその逆でね、なにか意味のあることをしたり、ほかのだれかに認めてもらわなくては、満たされない人のことなんだ。それが下品ってことさ。」
自分と夫の違いは、こういうことなんだと腑に落ちた。ちなみに、夫がネアカ。
それから、右翼と左翼の話が面白かった。
「そもそも対立っていうのは、ほとんど前提を共有しているもののあいだでしか、起こらないんだよ」「対立っていうのは、つねになかまうちの対立なのさ」
真逆だと思っていたものが、同じ土台の上で別の方向を向いているだけっていうの、考えたことなかったけど、言われてみればそうだなと納得した。