あらすじ
人間は遊ぶために生きている!
学校なんか行かなくたっていい。うそをついてもいい。クジラは魚だ。地球は丸くない。……ぼくの家の猫のペネトレは、そんな普通じゃないことばかり言う。でも考えてみると、ペネトレの言うことの方が正しいんじゃないかって気がしてくる……。子どもも大人も考え方が変わる、ペネトレとぼくの40の対話。
※本書は1997年7月、小社より単行本として刊行されました。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「子どものための〜」というタイトル通り難しい言葉は出てこないし易しい言葉で書かれているけれども、ホッブズの社会契約論の話やニーチェ、スピノザ、カント、、、などの考えがベースにある話で構成されていて、大人もちゃんと読めばなかなか読み応えがある!面白い!
Posted by ブクログ
対話形式ですらすら読めて、かわいい挿絵も多く楽しい。だけど難しい。所々に今の自分の悩みを考えるヒントがあった気がするので参考にしたい。手元に置いて定期的に読み返したい。
Posted by ブクログ
子どものための本だけあって、分かりやすかった。猫のペネトレと僕との対話で話が進む。「クジラは魚か?」とか「地球は丸いか?」など、普段はあまり考えないことを深く考えることができて、楽しかった。
Posted by ブクログ
「上品な人は道徳的な善悪なんてたいして重視しないから、けっこう平気で悪いとされていることができるからね。逆に、下品な人は、道徳的な善悪を重視しがちだな。-達成される目標じゃなくて、過程そのものを味わえるようになるって点は同じだな。それが、人生が遊びである人があまり悪いことをしない理由だな。」
「人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても生きていけるってことこそが、人間が学ぶべき、なによりたいせつなことなんだ。そして、友情って、本来、友だちなんかいなくても生きていける人たちのあいだにしか、成り立たないものなんじゃないかな?」
「ちゃんとした人っていうのは、自分の未来のために自分の現在を犠牲にできる人のことなんだ。逆に、自分の現在のために自分の未来を犠牲にしちゃうのがどうしようもないやつさ。」
「約束を守る」という約束
「もし、きみがだれかに対して、そういう世界の中心がそこにあるって感じたなら、それは愛だよ」
「対立っていうのは、ほとんど前提を共有しているもののあいだでしか、起こらないんだよ。」
右翼と左翼は対立していない。
右翼……民族の伝統の中で培われたものの見かたや、精神的なよりどころとしての国家の役割を重視する考えかた。
左翼……民族とか国家に縛られない、民衆の創意と自発性を信頼する考え方。
世の中が人に与えることのできる一番重い罰は死刑。つまり、死ぬつもりならなにをしてもよいということを暗に認めている。認めざるをえない。
Posted by ブクログ
哲学書と自己啓発本がおり混ざっており、評価も難しい。自己啓発本というジャンル自体はろくでもないが、それに哲学的バックグラウンドが合わさるだけで評価を難しくする。
この本の作者(ペネトレ)は、様々な問題に対して答えをあまり用意していない。これにより、読者は作者が何を言いたいか考えなければならない。『この本のほんとうの意味っていうのは、この本の読者のひとりひとりにとって、それぞれちがっていていいのさ。だいじなことは、自分で発見するってことなんだ』
『ネアカな人や上品な人はちがうよ。そんなものなしに、未来の遊びのための準備それ自体を、現在の遊びにしちゃうことができるんだよ。他人のための奉仕それ自体を、自分の娯楽にしちゃうことだってできるさ』これ、二つ上の社会不適合先輩に聞かせたい
Posted by ブクログ
子供向けではあるが、理解できないところも多々あった。
学びのあったところ:
うそはついてもいいけど、約束は破ってはいけない
約束はしなくてもよいのに、自分でしたこと。
どんなにくだらない用件だったとしても、すでにしてしまった約束というのは、そのことで重みをもってくる。
相手は、自分のもっと大事な用件よりもその約束のほうを優先してくれているかもしれないから。
専門家は、好みの違いが何を意味するのかってことに関する考えを持っていて、それを言葉で言うことができる。
自分に起こるいろんないやなこととか、不愉快な気分なんかを、自分の中でうまく処理する方法を身につけている人が、ほんとうの意味でのおとなである。
ある感情がわかってきた原因をよく理解すると、その感情が薄れたり、消えたりすることがある。つまり、頭でよくよくわかっていないから、いつまでも心でもやもや感じてしまう。
哲学についてもっと学びたいと思った一冊である。
Posted by ブクログ
哲学を話す猫と会話している、という設定で進むので読みやすい。ただ、内容は小学生とかだと少し理解が追いつかないかなと思います。大人の自分は楽しめました。
Posted by ブクログ
難しい。こども向けとあって、文は平易だが内容は難しかった。作中にもあったが、この本を読むのは遅かったのかもしれない。高校生くらいのとき読んでいれば、理解できる箇所はもっと多かったと思う。時をおいて再読してみたい。
Posted by ブクログ
QK読書会から。
「子どものため」と言いつつ容赦がない。ネクラとネアカの話とか。子どもは大ダメージ食らわない?いや、大人だからこそ食らうのかもしれないな……。
永井均定義の"ネアカ"の人物は、私がまさに「こういう人でありたい」と思う、理想の生き方考え方だったな。
愛は2種類あるという話、個人的にとてもイメージが湧きやすかった。「愛」の種類は沢山あるけど、それを上手く言語化してくれたなあと思った。
新しい世界の見方を提供してくれる一冊だと思う。
Posted by ブクログ
青い鳥はもともとそこに居たのに気づかなかったのか、それとももともとは青くなかったのか?
そこに在る、居る、ということは、見える、さわれる、ということと同義なのか?見えないもの、さわれないものは、無いということなのか?
社会契約論とか、実存主義(?)とか、難しい言葉でよく語られていそうな話が子どもと猫の対話という形で述べられていて、薄いんだけど内容はとっても濃い。普段目を向けることのない、当たり前だと思っていることに疑問を投げかけて、考えたり人と話したくなったりするきっかけをくれる本。
Posted by ブクログ
どこかの書評から。これ、確かに子どもが最初に触れる哲学としては打ってつけ。そっち方面にまるで疎い自分も、本書で言わんとすることは何となく見えたし、これを取っ掛かりに、哲学に興味を抱く向きもあり得ると思われる。あとがきから見えるように、有名哲学者の思想が、かなり広範囲に網羅されているみたいだし。
Posted by ブクログ
子供のころに一度は考えたことのあるような話について、本当にそうなのか?と考えを提起させてくれる。
遊びに関すること、社会の公式ルールのこと、見方などについて印象的だった。
Posted by ブクログ
「人はなんのために生きるの?」
「どうして勉強しなきゃいけないの?」
「“遊ぶ”ってどういうこと?」
「右翼と左翼って?」「ネアカとネクラって?」
なんとなく通り過ぎてしまうさまざまなテーマについて考えるきっかけをくれる、頭を使う=哲学することの入門書のような本。ペネトレという名の人間の言葉をしゃべる理屈っぽいネコと、飼い主の少年との対話篇という設定が可愛らしい。字が大きく、一つのテーマが数ページと短いので、サクッと読める。そこでとっかかりを掴んだら、もっと自分で掘り下げてみようという気持ちになる。子どものための、というタイトルではあるけれど、大人にも読み応え十分。
印象的だった部分を引用。
---
ペネトレ: たとえばね、きみのクラスに、いやなやつがいりだろう。(中略)でもね、どんないやなやつだって、そうならざるをえなかった必然性というものがあるんだ。どうしようもなく、そうなっちゃってるんだよ。その人はね、自分がであってきたいろんな問題を自分の中でうまく処理するために、そういう人格をつくることがどうしても必要だったんだよ。そうでしかありえなかったんだよ。その人がそうでしかありえなかった理由が、ぜんぶすっかり理解できたら、その人に対してきみがいだいている感情は、消えてなくなるんだ。(p.61-62)
---
今わたしが最も興味を持っているテーマというか概念?である、岸政彦さんが提唱する「他者の合理性」。人には人の乳酸菌♪じゃなくて合理性、あるいは必然性があるのだということ。すなわち、人が何か言ったりやったりするとき、側から見ると不合理と思えたとしても、その本人にとっては「そうせざるをえなかった理由」が必ずあるはずだ、ということ。それを前提にして、人の話を聞いたり理解しようとしたりすることで、その人に抱いていたネガティヴな感情が徐々に消えていく。わたし自身、意識するようになってからこのことを身をもって実感している。岸政彦さんは社会学者で、この本の著者は哲学者。分野を跨いで似た内容が違った切り口から書かれているのを読んで、きっと物事の本質に近い考え方なんだろうなあと改めて感じた。
Posted by ブクログ
面白かった
かなり噛み砕いて書いてくれてて、読みやすいけど、やっぱり取り扱ってる内容自体が難しいし深い。深く考えようと思えばどこまでも深く考えられそう
Posted by ブクログ
802 SPRING BOOK GUIDEで家入レオちゃんが紹介していた一冊。子ども向けだけれど、大人にこそ難しいことが多い。じっくり思考にふけりたい時におすすめ。
Posted by ブクログ
小中学生が過ごす日常を元にして、それから派生する「哲学的な問い」を一緒に住む猫、ペネトレが問いかけるようにして進む話。
内容はきれいに善悪で切れないことも多く、実際に子供に教えるのはとても難しいような気がするが、大人でも多くの学びがあって、面白い本。
哲学とは「答えのない問いを勝手に立てて、それを勝手に探る学問」であるという見方は面白かった。
だから、人それぞれ哲学があるのは普通の事。
そう思えば、哲学も手の届かない高尚なことではなくなりますね。
いいなと思ったこと。
・ネアカとは自分を持っていて、やりたいからやる人。ネクラとは周りの目線ばかり気にして認めてもらうためにやる人。
・自分に起こるいやなことや、不愉快な気分を自分の中でうまく処理する方法を身に着けるのが大人になるという事。
・人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても生きていけるという事が、人間が学ぶべき何より大切なこと。
・将来、より深く、より楽しく、人生を遊びきるために勉強する。
・未来の準備そのものを現在の遊びにしちゃう。
後半は人の人生というよりは、そもそもの世界の成り立ちは?みたいなトコに視点が行ったので、あまり共感できなかったけど、なかなか面白かった。
Posted by ブクログ
子どものための、と書いてあるけど、小学生でこの本にあるように、自ら問いを立てて考えられる人はどのくらいいるんだろう……?
簡単な言い回しでも何度も反芻して、やっと理解できる(かな?)というレベルでした。
でも腑に落ちる内容もあり、読んでよかった!ありがとうペネトレ!
Posted by ブクログ
子どものための本なので、難解な言葉は出てきません。絵や4コマ漫画も分かりやすくて楽しいです。 でも、内容は哲学なので、よくわからない項目もあります。禅問答みたいです。
中には、くるっと180°見え方が変わってくる項目もあります。
「こまっている人を助けてはいけない?」の4コマ漫画みたいにできるといいなあ、と思いました。
Posted by ブクログ
子どものための〜とあるが、内容が分かりにくい?と感じたのは自分だけかもしれないが、スッと頭に入ってくる感じではなかった。
子ども向けの話し方ではあるけど内容は大人向けな気も。難しくてもまた読みたい、と思う本もけっこうあるけど、この本はそうは思えなかった。何故だかは分からないけど感覚的に。
Posted by ブクログ
子どものための、と冠しているけど、大人でもなるほどなと思える部分が多くて、面白かった。
ぼくと、猫のペネトレの、対話形式の哲学書。
個人的に面白かったのは、ネクラとネアカの話。
「根が明るいっていうのはね、なぜだか、根本的に、自分自身で満ち足りているってことなんだ。なんにも意味のあることをしていなくても、ほかのだれに認めてもらわなくても、ただ存在してちるだけで満ち足りているってことなんだよ。根が暗いっていうのはその逆でね、なにか意味のあることをしたり、ほかのだれかに認めてもらわなくては、満たされない人のことなんだ。それが下品ってことさ。」
自分と夫の違いは、こういうことなんだと腑に落ちた。ちなみに、夫がネアカ。
それから、右翼と左翼の話が面白かった。
「そもそも対立っていうのは、ほとんど前提を共有しているもののあいだでしか、起こらないんだよ」「対立っていうのは、つねになかまうちの対立なのさ」
真逆だと思っていたものが、同じ土台の上で別の方向を向いているだけっていうの、考えたことなかったけど、言われてみればそうだなと納得した。
Posted by ブクログ
猫との対話形式で話し言葉で書いてあるから、子供でも大人でも読みやすい。
内容自体は哲学なだけあって小難しいですが。
かんがえかたを教えてくれるっていう感じ。全ての問いに"こうだ"という答えが出るわけではないのが哲学っぽい笑
今見てる立ち位置から考えない、多角的に考える、こうするのはどうかな?などなど、思考のヒントがもらえるので大人子ども問わず頭硬くて困ってる人は読んでみてもいいかも笑
親子で読んで、内容について話し合ってみるのも楽しそう。
Posted by ブクログ
わかったような気になったりわからなかったりするけど考えるきっかけにはなる
が、実際に考えれてはいない
あと読んでいると私はどうしようもない人間なんだな…と理解した
Posted by ブクログ
哲学の本だけど、子ども向けの本だからか、言い切り型の文章が続き、いい歳の大人としては、「世の中はそんなに単純に生きれないよ」とモヤっとしたのは正直な話。一つのテーマを深く追求することもない。でも、家事の合間にふと本のテーマが頭をよぎり考え込む。だからきっと子どもたちの心にも、考えるきっかけ、思考の種を植えてくれる、そんな本だと思う。
Posted by ブクログ
三年前、ぼくが小学五年生の時から家に住み着くようになったペネトレという猫はとても不思議な猫なんだ。
名前もへんだけど、なによりおかしいのは人間の言葉を話すってこと。
でも普通の人が言うようなことは絶対言わない。ペネトレは人間はなんのために生きているのか」とか「学校には行かなくちゃいけないのか」そういう問題について話すんだ。
ペネトレのいうことは普通の人とは全然違う。でもよく考えてみると、ひょっとしたらペネトレの考えが正しいんじゃないかって思えてくる。
そんなぼくとペネトレの対話の記録
前半はとても読みやすく、うーんなるほどな〜と思わず考えてしまいような内容で、子どもが物事の考え方を学ぶ本としてとてもいいと思った。
けれど、後半に進むにつれ難しくなってきて、大人の私でも理解できない部分があったり、言い分が断定的、固定的でちょっと怖いなとすら思えてきたりした。
こういう考え方もありますよという提示までであればぜひ薦めたい一冊だと思えたけれど、こうだ!と言い切られてしまうと、それを多感な時期の子どもには薦めにくいなと思った(自ら手にする分にはまた違うと思うが)。
Posted by ブクログ
平淡な文で書かれているようで難しい。後半の対話は子供には難しすぎる気がしますわ。上品と下品について気になりました。存在してるだけで満ちたりしている→上品、青い鳥を捕まえるとそれは青い鳥でなくなり、家で飼っている鳥が実は青い鳥。
Posted by ブクログ
考えなくてもいい、どうでもいい、考えたってどうしようもない。
哲学はそういった感想が多い、というかそう思ってしまうのは仕方がない。
でも、いつからそう思うようになったのか?
なんで無駄と思うようになったのか?
「いつ」「誰に」そう「思うように」「させられたのか?」
そういったことを、尊敬する哲学の教授が言ってたのを思い出した。
この本は「問い」に対して答えている猫に、問いの「答え」を求めてはいけないと思った。
読む「姿勢」で、かなり受け取る側が変わってしまう恐れがあると思った。
一緒に考えながら、読んでいくのは「哲学」だし、あくまでも、ひとつの思考であって、そこから自分はどう思うかが大切なんだと思う。
なぜなら、それが正しい答えだと思い、考えることをやめる。この思考をとめるというのは、哲学の真反対を行ってるからだと感じるから。
だから、答えを求めちゃいけないんだなと。
本屋をみてみても、「自己肯定力を高めよう」とか、何かの答えを求めるために、自己啓発本を読んだりする人が多いと感じる。
もちろんそれも大切だけど、結局は自分がどうしていくか。それが大切にもかかわらず、「自分」を鍛えることを今までほとんどしてこなかった。(言い方をかえるなら、子どもの時は自然にできていても、歳をとるにつれてできなくなってしまった)
日本に住んで日本で教育を受けてきたから、答えばかりを与えられて、疑うことをしてこなかった。
自分が信じているものが、本当にそうなのか、本当に正しいのか、他の人に正しいといわれたからそう思ったのか、そうした今までの自分と向き合わせてくれて、本当の自分を見つけることができるのが「哲学」なんじゃないか。と思う。
結局何が正しくて、結局なんだったの?!
じゃなくて、答えのないものに対して考え続けることが大切だと思う。その行程が重要。
だって、この世界で生きていくには、ほとんど答えのない問題に対して向き合っていかなければならないんだから。
Posted by ブクログ
中学二年生の男の子とペネトレという名前の猫の哲学対話です。
空想を用いた思考実験を平易な言葉で伝えるもののようでもあります。
なかなか面白いトピックを2ページだとか3ページだとかで語り合い、
答えを出していく形式。
この、猫のペネトレがやっかい者で、ときに難癖のように、
常識から外れたことを平然とのたまったりしますが、
それが、この本の醍醐味であり、大体、常識ってなんだろう、
そんなものは正しいのかどうか、みたいな問答の連続なのです。
まず、「人間とは何のために生きているのか」という
問いから始まります。
宗教的ではなくて、哲学的な答えがさらりと述べられ、
それは「遊ぶため」だという。
遊ぶっていったって、ひまつぶしだとかぶらぶらするとか、
そういう意味ではないんですよね。
自分のしたいことをして、それに夢中になることが遊ぶということだそうです。
そして、その後はよくわからない、言葉自体は簡単なのにその論理がつかめない
言葉でけむに巻かれるようにその章は終わっていきます。
そういう、とっかかりまで作者が連れていってくれて、
あとは自分で考えましょう、というようなのが多かったような気がします。
与えてくれる知識もあるんだけれども、それよりか、
考えるようになるための導火線に火をつけられる感じがします。
これ、子どものための、って銘打たれていますけれど、
まじめな子どもだったら、勉強そっちのけで考えてしまって、
成績が落ちかねません。そこらへん、利口さも兼ね備える気持ちで、
本書を読む若い子にはいてほしいですね。
僕としては、「青い鳥」の話と、「社会契約」の話がなかでもよかったかなぁ。
とくに「青い鳥」は僕の第二作目の小説のネタとして小さくながらも扱ったような
感じもしていたりします(幸せを求めていなくなる女の子の名前がミチルでしたし)。
あと、上品と下品という概念が紹介されていましたが、
僕としてはもうなんでもいいやみたいな感じで読んでしまいました。
最終章によると、
__________
こういうはなしは、どれも、たまたまある場所に立った人にだけ、
意味を持つんだ。別の場所に立っている人には、無意味で、
ただ、ごちゃごちゃしているだけなんだ。
__________
ということだそうで、
つまり、僕が読んでいてすごくごちゃごちゃしているなと思った部分はけっこう
ありましたが、それを違う人が読むと、全く違う印象を持ちうるということですね。
人によっては、そのトピックに触れるのが、はやいとかおそいとかもあると
書いてありましたし、たまたまその分野のその問いの周辺を考えていた人には、
響くものだということだそうです。
最後、解説とあとがきは、大人の僕が読んでも、
ごちゃごちゃしていてわかりませんでした。
まぁ、室内の暑さのせいで頭を使いたくなかったのもあるかもしれませんが、
それはそれとしても、僕もまだまだ頭がかたいということなんですかね。
精進します。