【感想・ネタバレ】どこからが病気なの?のレビュー

あらすじ

私たちは元気なときもあれば、病気のときもある。「がんです」と診断されても自覚症状がない場合もある。その境界線はどこにあるのだろう? 病理医ヤンデルが教える病気のしくみ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

(要約しか読んでないので読み直す)
メモ
・医療とは、医学というサイエンスと医術という実学が融合したもので、言い換えるなら「正しさ」と「お役立ち」の両輪で成り立つ
・アプリ「Q助」
・生物の耐用年数は「子孫を残してある程度育てられるまで」。人間=50年。
・外付けエンジンで人間は長生きできるようになったが、ライフラインは追いついていない。パイプのメンテが重要。
・メンテには、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠が大切。
→バランスの良い食事=少数の材料NG。少しでも多くの食材に参加してもらって登場人物の多い食事
→適度な運動=過剰に一箇所NG。複数の場所が同時に動き、軽く汗ばむようなウォーキングなど。
→十分な睡眠=枕や布団が骨盤に負担をかけない硬さと形で、7時間前後の睡眠時間で、起きた時痛みがなく、起き抜けに水をコップ1杯飲む睡眠。
・複雑系の人体が体調を崩す最大の原因は「1つの何かに偏りすぎてしまうこと」

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2020年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「熱量と文字数」のえぴいろ記者が「いんよう!」というポッドキャストを配信しているが、えぴいろ=ようさんの相手がこの人。
いっちー=いん=ヤンデル先生=市原真。

本質的なことが書かれている本。
様子を見る=時間経過。未来予測。医療シアター。複雑系。群像劇。都市の譬え。
病気とは「こないだまでの自分がうまく保てなくなること」
健康とは「こないだまでの自分がうまく保ち続けていること」
などなど。



プロローグ 「病気と平気の線引きはどこ?」

第1章 病気ってどうやって決めるの?
1 病気だと決める人は誰?
自分で決める?/病気かどうか、それは未来予測!/病気を決める最後のファクター
2 すぐわかる病気
なぜ病名を決めるのか/探偵のように病名をつきとめてゆく/病院に頼るかどうか迷ったら
3 なかなかわからない病気
様子をみるとは?/医療は詰将棋/「様子をみる」の本当の意味
4 病気には原因がある?
病理医ヤンデルのもくろみと予想外の展開/人体も病気も「複雑系」である/病気の原因はひとつじゃない
5 結局病気ってなんなの?
病理学を知っておこう

第2章 それって結局どんな病気なの?
1 お腹が痛くなるってなんなの?
痛みは病気のアラーム/体性痛と内臓痛/痛みと時間経過/血管痛というのもある
2 かぜと肺炎って違うの?
自力で勝てる感染症がかぜ/人体の防御システムはすごい/肺炎は細菌が肺でがんがん増えている状態
3 喘息とかアトピーって体質なの?
敵も防御部隊も複雑に絡み合うのがアレルギー/原因は決してひとつには決められない
4 高血圧って何がどう悪いの?
人体という都市のライフライン、血管/人体の耐用年数が延びた結果!?
5 年を取るとみんな腰痛になるの?
体をメンテナンスして正のスパイラルに/偏り過ぎが一番のワルモノ
6 がんってなんなの?
がんは内なる驚異/がんはラスボスじゃない/がんは細胞のバグ/がんという複雑な敵

第3章 病気と気持ちの関係は?
1 病は気からって本当?−気持ちの問題なの?
病気のせいで辛くなったりはする/気持ちのケアが大事
2 気合いで治す!とか言う人がいるけれど本当に気合いで治るの?
気合じゃ治らない/ビタミンCやローヤルゼリーも関係ないよ!
3 病気と平気の線引きはどこ?
「この先どうなるか」という観点で人体を推し量るのが大事

推薦図書〜あとがきにかえて

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2021年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 病理医ヤンデル先生(由来については本文中で解説してくれている)が、病気とはどんな状態なのか、どこからが病気なのか、それは誰が、どのようにして決めるのかなどを素人向けに解説している。
 SNSで活動しているためか、人の体と免疫系を、国家とその防衛を行う軍隊に例えたりして、医学に全く触れたことのない人向けに、にもわかりやすく例えてくれている。
 それから、冒頭の医療は科学的な知識(医学)だけでは駄目で、人を治療するために、患者の聞きたいことに答えなくてはならない、という医者の心得は大変参考になった。医は仁術なり、という言葉を思い出した。しかし、思いやりだけで治るわけではなく、仁術以外にも知識も必要である、とちゃんと言ってくれているのが嬉しい。
 この本では、医学的な詳しい知識まではカバーできないが、仁術を持って、
 病気について知りたい、という人と、病気について患者にうまく説明をしたい、という人にも参考になる本ではないかな、と思った。
 

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2020年03月23日

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