あらすじ
「お母さん、なんで私はみんなと違うの?」
ほぼ猫人しかいなくなった世界に、『人間』の姿で生まれてきたましろ。お母さんの手には肉球があるけど自分にはない。それが普通だった少女は成長し「自分だけがみんなと違う」ことに違和感を抱きはじめて!?
『生きづらさ』を抱えた6歳の少女と彼女を愛してやまない猫のお母さんを描いた、涙なしでは読めないやさしさあふれる猫ショート。圧倒的感性で描いたデビュー作を初単行本化!!
感情タグBEST3
すごく良かったです
分冊全5巻読みました。
猫の中に自分だけ人間っていう設定がまずすごいなと思いました(正確にいうと全く人間がいないわけではない)。
猫の世界で生活することはないにしても、他の人とは違うという事で距離を取られたり色眼鏡で見られたりというのはいつでも起こりうる事で、柔らかい絵で描かれているから柔和されるけれど心に来るものがありました。
ましろちゃんの両親がましろちゃんをちゃんと愛していてかわいがってくれていて良かった。
特にお母さんのキャラが良かったです。
そんな人がどんどん増えていけば良いな。
たすく君の話も良かった!
あのくらいの子だったらお母さんに当たっちゃったりとかもありそうなのに…みんな優しくて、素敵な作品でした。
ましろちゃんとたすく君のお母さんが会う話とか、ましろちゃんに仲良しの女の子のお友達ができる話とか読みたい…
続きが読みたいって思わせて完結…良い終わり方ですね!
寧ろお母さんだけじゃなく、主人公以外全員猫!
これはなかなかに考えさせられるなあ...。
人間と猫としてかわいいタッチでふんわりと描かれているけれど
根底にあるものが読者に色々なことを考えさせる内容だと思いました。
両親とてもいい人たちだし、ももた君かわいいし。
てかももた君のお姉ちゃん薄い本持ってそう??
匿名
無料の分を読みました。
なんとも不思議な…。
でも、イラストのタッチと猫前提だからほんわか可愛い感じになってるけど、「周りと違う」事への差別の感情とかは人間同士でも全然ありますよね。背が高い低い体型が細い太い、髪の色や髪質…などなど。
子供って、周りの口に出さないけど思ってるそういうの感じとるし、それを子供のころにされると大人になってもずっとくっついてまわる事だから…差別意識なくなるといいなって改めて思いました。
猫の姿をしている皆と違う自分
ただ一人、クラスの中で人間の外見をしている主人公。
それを「可哀想に」という他人がいて、猫の持つジャンプ力などを持っていないことがハンディキャップとして扱われる世界。
健常者の中で生きる障害者、あるいは外国人、あるいは皆は同じ学校出身なのに自分だけ違う学校の出身。
そういう、「自分だけ周りの皆と違う」という疎外感や実害と戦いながら、苦しみながら、生きている人は少なくないと思います。
多様性とは何かな、といったことを考えさせられました。