あらすじ
MSGによる拠点の襲撃で多数の戦死者を出した反政府組織は、この状況を打破すべく、標的をフォン・マイザー1人に定めた。彼女の存在さえ消せば、残ったMSGの指揮を執るものはいない。裏の世界で名の通った暗殺者“違う顔”による緻密な計画の下、その襲撃の時が迫る──。
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Posted by ブクログ
なるほど、これは今読む価値のある作品。
国とは、民衆とは。
自分は何を差し出し、何を守るべきなのか。
穏やかな日差しを長く享受していた我々が遠くない将来、直面するだろう冷たく厳しい問い。
違う顔の独壇場
やはり緊迫感のある戦闘シーンが良い。初めの頃は絶対的なスピードや筋力に依存しているような描写が多かったが、今ではそれらに駆け引きや心理戦が上乗せされていて深みが増している。そしてやはり違う顔の絶対的な不気味さと強さが先の展開を読ませない良いスパイスになっている。