【感想・ネタバレ】高坂正堯―戦後日本と現実主義のレビュー

あらすじ

日本における国際政治学の最大の巨人・高坂正堯(1934~96)。中立志向の理想主義が世を覆う60年代初頭、28歳で論壇デビューした高坂は、日米安保体制を容認、勢力均衡という現実主義から日本のあり方を説く。その後の国際政治の動向は彼の主張を裏付け、確固たる地位を築いた。本書は、高坂の主著、歴代首相のブレーンとしての活動を中心に生涯を辿り、戦後日本の知的潮流、政治とアカデミズムとの関係を明らかにする。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

服部さんの評伝はさすがに読みやすくすらすらと読めた。高坂正堯しの『国際政治』は読後感がとても大きかった印象がある名著であるが、彼が32歳くらいで書いたと知りびびりました。またかれは、高坂昌信の子孫なことも知らなかったのでびびりました。彼のような冷静な知識人にとっても、湾岸戦争は衝撃的だったのだなあ。吉田茂とのやりとりや、その評価の基礎を作ったことも勉強になった。吉田と佐藤の対比などもおもしろい。

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2019年01月16日

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