【感想・ネタバレ】桜の森の満開の下(乙女の本棚)のレビュー

あらすじ

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人気シリーズ「乙女の本棚」第13弾は坂口安吾×イラストレーター・しきみのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。
鈴鹿峠に住む山賊は、新しい女房をさらってきた。だが、彼女はどうも他の女たちとは違っていて、彼のことを恐れず、そればかりか......。
坂口安吾の『桜の森の満開の下』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

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はじめは男が女に執着しているようでそのために女を甘やかしていたが時が経つにつれ女の方が男に依存しているようで面白かったです。

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2025年11月26日

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ネタバレ

山賊は盗みに入った家の女房の美しさに一目惚れし連れて帰るが、わがままな性格。山賊は女の言いなりで、盗みや人殺しを繰り返す。やがて山賊とその女、ビッコの女は都に移住する。さらに女はエスカレーとし、櫛や着物だけではなく、人間の生首を欲しがるようになる。山賊は女の欲望に辟易し山に帰るが、女も付いてくる。道中、満開の桜の中を通った時に女が老婆の鬼に変わり、女の首を絞めて殺してしまう。そこには鬼ではなく美し女であり、女の顔におちた花びらを払おうとすると女の姿は消え、山賊も消え去った。桜の花は怖い!感想会楽しみ!⑤

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2024年03月10日

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ネタバレ

桜の森の満開の下の、恐ろしさと不思議と怪しさ、のお話。
鈴鹿峠に住む山賊が、新しい女房をさらってきてからの色々のお話。
このシリーズのイラストは、やはり秀逸。

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2022年06月10日

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ネタバレ

平易な文章
桜の下に畏怖の念を持つ山賊の話
都からの旅人をいつものように殺し、その妻を娶るが、彼女に尻に敷かれる。
女は常に山賊を下に見、都に連れて行くよう我儘を言うが、都の生活に辟易とした山賊は山へ一人で帰ることを決意する。
そこで初めて女は山賊に下手に出、二人で山へ帰ることにした。
道中、桜の木の下で女は鬼に化け、山賊は鬼を殺すが、鬼はやはりただの女だった。
桜の木の下で女は花びらと化し、程なく男の身体も花びらになってゆく。

女が生首で遊ぶ件は、のちに鬼に化けるの暗示のようだ。 

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2021年02月25日

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ネタバレ

女はいつから男自身だったか。旧い女房を一人殺したときからか、首を集めはじめた頃からか、そんな日々に倦んだ頃からか。あるいは、はじめからか。どんなに残酷であっても自分の内なる鬼を殺してはいけなかったとしたら、どうやって鬼と生きていけばよいか。どうしたら桜の森の満開の下を怯えずに居られるか。

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2024年02月04日

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ネタバレ

女が美しすぎるだけでも十分なのに、ふっくらとツヤのある透きとおる声。これはもう間違いなく、目も魂も吸い寄せられてまう。

個人的には夜長姫の方が好みだが、今回の女もなかなかやってくれていた。

怖れの心になじみがなく、羞じる心にも馴れていない。苦笑という意地の悪い笑いも知らなかった男が、女によって蝕まれていく様子にはゾクゾクっとした。挿絵の女の表情の変化にもホラー感増々。

一度は女を殺そうとしながら、殺さずに背負って山に帰る男。しかし…
不可解で、不協和音的な終わり方が、この物語の救いになっているような気がした。

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2023年10月12日

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