あらすじ
編集者の松崎伊緒利は最近、自宅の心霊現象に悩んでいた。“霊感”を使って捜し物屋を営む担当作家の間山和樹とその弟・白雄に相談して無事引っ越すも、再び怪異が。和樹曰く、外国人女性の幽霊が部屋にいるらしい。成仏させようと奔走する松崎たちが辿り着いたのは、その霊の子供と思しき小学生・光だった。光は母が生きていると信じていて……。不思議な「捜し物屋」を営む間山兄弟、ドルオタ弁護士、天涯孤独の元引きこもりの四人(と一匹)のドタバタ事件簿、 待望のシリーズ第2弾!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
捜し物屋の間山兄弟シリーズの第二弾。
編集の松崎くんの部屋に出る幽霊を成仏させようとし、そのお子様の光くんまでたどり着くお話。その流れで白雄くんの過去がうっすら判明するお話。
幽霊に焦点が当たりそうでいて、そこが切っ掛けで、実は残された子供の今後を掘りさてげてるところが面白い。正直、そんなに簡単にいかないとも思うけど(知り合った引き取りたいうちの子になりなーみたいに)そこは小説だしね。
子どもがみんな幸せになれる社会いなってほしいな。
Posted by ブクログ
この巻もテンポよく読みやすくてサクサクあっという間に読み終えてしまい、さみしさとまた次が楽しみな気持ちがない交ぜになっています。
男子たちのわちゃわちゃ(女子もひとり入ってきましたね。この子もクセがあって面白くなりそう)の中にスっと差し込まれる、白雄の不穏というか不気味さがゾクゾクします。
こういうなんともいえない魅力というか毒気とか色気を醸し出すのやっぱりうまいなぁ。
うざがってる和樹と、いつも和樹に矢印が向いている白雄のからみがよい。
SSでももだえました。
この巻では穂積さんの挿絵がないのが残念です。光とか旅館でのふたりとかのシーン穂積さんの絵で見たかったな。
テーマソングも白雄視点ぽくて、曲も絵も雰囲気があってたまらないです。
Posted by ブクログ
大人になってからの知り合いで、こんな関係性を築けるって羨ましい。。
何より、スグ鍋出来るような距離も羨ましい。
室井は担当アイドルガチ愛っぽいけれど、そこをスルーする二人も優しい。
「社会人になってから、これほど気の合う遊び仲間がきでるとは思わなかった。」
光も松崎とあえてよかった。ある意味子供らしい行動にキレることなく付き合ってくれるって凄い。
「決まりを守るってのは基本だけど、人に迷惑かけない程度なら嘘も許されるってもんだよなぁ。」
→この方法で、ある意味家族とも拒絶せずにうまく付き合っているのだろう。
杉崎の母親も、光の格好については特に気にしないのか。そこは自由を認めるのだな、と。
2作目で、それぞれの強みでフォローし、先へ進んでいける関係性がより伝わってきて、あ~いいなぁ~!!
皆未婚だけれど、これからもずっと関係性が続いて行ってほしい。
Posted by ブクログ
光の話が、悲しくて重めだったが、周りの優しさに包まれながら成長していくんだろうな、よかったよかったと思わせてくれる終わりでよかった。
徳広さん、三井さん、宝井(ポリ)さんの活躍ぶりもよし。光が思う大人とは少し違って、光を否定せず受け入れる姿、服をほめたり、ダンスを一緒にしたりなど。
なんだかんだ言いながら、みんな協力するところも、優しいところも健在、白雄の毒気は、ある理由があって(?)今回は、少し強め。和樹も、突っ込めずにいる。
続編ありそう。
まだ解決していない人もいるし。
楽しみに待つのみ。
Posted by ブクログ
前作の設定をすっかり忘れてたので、あーなんだっけなと思いながら読みなおした。結構ダークでヘビーな話なんだけどそこが好き。児童養護施設の職員きついなーと思ったけど、人手不足でストレスが溜まっている中であんな子どもがいたらそりゃ切れるわってちょっと同情。でも光の気持ちも分かる。
あとイケメン弟の性格がエッッッッッグイ。性格が悪すぎる……でもそこが目が離せない。
ドルオタ三人衆が好きだからもっと出してほしい。
お兄ちゃんは今回存在感が薄かった。
個人的にほっとしたのは、弟が京都についてきたのは芽衣子がそこで殺されることをわかっててあえて一人にしたのかと思ったんだけど、そこまでひどい男じゃなかったので安心しました。ひどいのは私の方だった。