【感想・ネタバレ】破滅の王のレビュー

あらすじ

1943年、魔都・上海。ひとりの科学者の絶望が産みだした治療法皆無の細菌兵器。その論文は分割され、英・仏・独・米・日の大使館に届けられた。手を取り合わなければ、人類に待っているのは、破滅。世界大戦のさなかに突きつけられた究極の選択に、答えはでるのか? 第159回直木賞候補作

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Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて500ページもある小説を読んだかもしれない。
登山をしているかのような本でした…

歴史・科学の知識のない私ですが、ハラハラドキドキもので非常に楽しめました!
読み始めた時どうなるかと思ったww

そして登場人物の多い作品ですが、関係のわかりやすい一覧がついていたのは助かりましたw
すぐに忘れちゃうからなぁ〜

この中でも灰塚少佐が好きでしたが、「消息不明」という事で物語終わっちゃってザンネン…生きてたと思っときます!!!

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2019年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>

第1章風根
第2章上海1943
第3章遺された言葉
第4章血と闇夜の城
第5章焦熱の地
第6章眩耀
第7章ベルリン市街戦前夜
第8章祈望
補記

2017/11単行本発行、直木賞候補
2019/11/17第1刷 文庫
2023/3/27第2刷

著者上海3部作の第1弾。
第3弾書籍の文庫化の新聞広告を見て、まとめて購入。

1930年代~1945の上海租界の上海自然科学研究所と
満州の生物兵器研究所が舞台。
生物兵器として開発した、ワクチンのない感染症を、
情報漏洩で各国の研究者が秘密裏に薬を作ろう
また、感染症をばらまこうという、話。
文庫本で500ページ。

2020のコビットの前に、この話が出ていたとは。
なぜ、SF作家である著者が上海租界に魅せられたか。
上海の旧フランス租界地区に住んでいたので、
思うところはいろいろある。。。。。

P424誰かが生物兵器だと宣言しない限り、世界的には、
R2Vは新種の伝染病にすぎないのです。
病気であればその情報は世界中で共有され、ごく普通に
治療薬の開発が始まります。~年単位の時間が必要です。
でも、特定の国家に情報を押さえらてしまうよりは、
ずっといいと思いませんか。

P426人は国家のためにあるわけではない。~世界中の
子供たちの将来をあなたはどう考えているのですか。
~科学者にとっての正道は、人そ幸せにすることだ、
死人の山を作ることじゃない。世の中を破壊すること
じゃない。~科学者としてのあなたの良心を信じて
いる。~科学を兵器として使うのではなく、本当の
幸せのたまに使ってほしい。

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2025年04月25日

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