【感想・ネタバレ】江戸風狂伝のレビュー

あらすじ

実在した風狂な人々を情感豊かに描いた女流文学賞受賞短篇集
にらまれても、疎まれても、世間を騒がしても、貫きたい意地がある

無謀にも将軍綱吉に衣装自慢を仕掛けた豪商の石川屋六兵衛とその妻およし。
危ないと知りつつ幕府批判の風刺画を引き受けた人気浮世絵師の歌川国芳。
曰くつきの家を買った平賀源内が起こした殺傷事件の顛末。
時代の風潮に反発し、心の赴くままに意地を貫き、破滅をも恐れない風狂な人々を描いた七作の短篇集。

※本書は2000年8月に中公文庫から刊行された作品に加筆・修正したものです。

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Posted by ブクログ

3.7。この著者の描く江戸の町の空気がいかにもな感じがして好きだ。国芳目当てで読んだのだが、好きな人物を好きな著者が書いた物を読むというのは実に贅沢。そして外れない。「伊達くらべ」「爆発」「臆病者」「いのちがけ」が好き。(なお、国芳を書いた「臆病者」に、以前読んだ「けさくしゃ」(畠中恵 作)の主人公の話がチラリと出て何か楽しかった)

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2015年04月23日

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