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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
出入物吟味人として日暮左近が働く公事宿巴屋に鍛金師の文吉が銀の香炉の代金を払ってもらえないと公事訴訟の依頼に来た。しかし、文吉は何者かに殺害されてしまう。それでも文吉の依頼を完遂せんと動く左近の前に、謎の忍びが現れ、背後には醜い権力者同士の争いが―。左近の無明刀が欲に塗れた悪を斬る!藤井邦夫の代表シリーズ、五カ月連続刊行第二弾。
令和5年6月13日~17日
Posted by ブクログ
凄まじい政権闘争に絡み、動かされる忍びの世界。
いやぁ、息が詰まる死闘が。。。シリーズ第2巻
脇を固める役柄にも性格描写や背景が描かれ、
次々と続くであろう物語に期待が出る。
1〜2巻で終わっても、これはこれで話がまとまると
言えるほどの、巧みな物語づくりは素晴らしい。
1946年北海道生まれ、テレビドラマの脚本や監督を経て
時代小説家としてデビュー。
主なシリーズ
御刀番 左京之介シリーズ(毎回ひとつ名刀が登場)
乾 蔵人 隠密秘録シリーズ
日溜り勘兵衛極意帖シリーズ(泥棒集団の親方)
知らぬが半兵衛事件始末シリーズ
秋山久蔵御用控えシリーズ(長編シリーズで、新シリーズも)
養生所身廻り同心 神代新吾事件覚シリーズ
江戸の御庭番シリーズなど。。。。。
複雑で丹念に作り上げたプロットが読むものに楽しい。
うまい作家の一人だと思います。
図解が、要る。
水野忠成と楽翁こと松平定信の殺し合いに、蓬莱堂仁左衛門率いる伊賀忍びと羽黒の仏率いる出羽忍び、幻斎率いる秩父忍び(ここに、陽炎、薬師の久蔵、日暮左近、旧名加納大介が、居る)が、絡み合う。関係が、難解で、図解が要る。殺し合いの描写が、リアルで残酷過ぎる。映像として、頭に浮かべたくない。青山久蔵が、言葉だけで出て来て「狐と狸、共倒れになりゃいい」って、そこだけは、スッとした。