あらすじ
「吹奏楽部には入らない」と心に決めていた浅野湊は、音楽系の部活が存在しない学校に入学したばかり。閉じた性格で友達をうまく作れず今日も寂しくぼっち飯…と思っていた矢先、見知らぬギャルからないはずの音楽系部活の勧誘を受けた。部活はできない湊と明るく陽気なドラム先輩・響生のすれ違い気味なガールズストーリー開演! ※本作は月刊コミック百合姫2019年11月号に掲載されたものです。
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周り
主人公は周りをよく見ているなと思いました。表情ではわからなくても演奏で気づくなんて主人公らしいなと思いました。今回の件で主人公と明るい子の距離もグッと縮まった気がして嬉しくなりました。
ケガ
中学時代の吹奏楽部で人間関係のトラウマを抱えてしまったトロンボーン吹きの女の子と彼女をインストのバンドに誘った高校の先輩がお互いを理解しつつ近づいていくお話の第四話。
祭りの音楽ステージまで1週間を切ったある日、いつものようにメンバーで集まって練習を続けるが響生の音がいつもと違うことに湊は気づく。
他のメンバーは気づいていないし響生自身も何事もなかったかのように振る舞っているため思い過ごしかと思ったが、湊は今日の合奏はやめておくべきだと言う。
それに対して響生も特段反対しなかったためそのまま解散。
帰ろうとする響生に対して湊はもしかしてケガをしていないかと聞く。
それに対して響生も実は最近ケガ右手が痛いことを白状する。
無理しないほうがいい、ドラムなしでいく方法を考えましょうと提案しても意固地になってしまう。
なぜ無理してまで部活にこだわるのか聞くと、響生は自らの家庭環境について話し始めた。
父親が地元の吹奏楽名門校のコーチをしている関係から響生自身も小さいころからピアノなどをやっていて中学から吹奏楽部で打楽器をやり始めて、でも父親は仕事にかかり切りで家におらずあまり褒められたこともない。
そんな状態の中、父親の学校を取材した番組を見る機会がありその中で家族の自分に見せない表情をする父を見て、娘である自分に興味がないことに気づいた。
楽しいだけでやっている音楽なんかどうでもいいという父親みたいになりたくないという思いが原動力だと響生は言う。
その気持ちを受け取った上で湊は彼女にこれからのことも考えて手を大切にするべきだという。
そして響生は自分の手のことについて他のメンバーに告げる事を決断したのだった。
今までは主人公である湊の過去についてがメインだったけど、今回は響生の事がよく分かった。
明るい彼女が心の中にどういう事を抱えているのか分かったことでより物語に深みが出た。