【感想・ネタバレ】トヨトミの逆襲のレビュー

あらすじ

経済界を震撼させた超話題のビジネス小説。

「99%が真実」という噂で書店から本が蒸発した!? あまりに詳しすぎる内部情報、関係者しか知らないはずのエピソードが満載だったため、小説を偽装したノンフィクションではないかと噂され、発売と同時に一気にベストセラーとなった超問題小説「トヨトミの野望」の第二弾が遂に文庫化! EV、自動運転、ライドシェア、さらにカーボンニュートラル、地球温暖化。激震する自動車業界の巨大企業に、さらに世界的IT企業が襲いかかる。持ち株比率たった2%の創業家社長は、この難関を乗り切れるのかーー気鋭の経済記者が覆面作家となって挑む「この国の危機」の真実。新聞が書けない極秘情報満載のビジネス小説登場!

※この作品は単行本版『トヨトミの逆襲』として配信されていた作品の文庫本版です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前作に引き続き読破。
EV、自動運転、ライドシェア、カーボンニュートラルといった他業界も巻き込む大変革技術に対し、いかにトヨトミ自動車が立ち向かうかが書かれていた。
中でも自動車の「所有」か「共有」かの対立軸の件は、非常に興味を持った。

自分は公共交通機関を使えば、仕事にも行け買物もでき、遊びに行くこともできるため、車の所有の重要性を感じていないが、たまに使いたいなと思うときがある。
自分にとっては車は共有で十分だが、都市に人が集まっている傾向がある以上、共有の流れがある程度進むのではと感じている。
となると、トヨタやホンダ、日産といった自動車メーカーの大量生産・販売モデルはこの先どうなんだろうと(もちろん、トヨタは色々手を打っているはず)。

その中で本書でも書かれているが、イエスマンばかりで固める人事、またそれに気付かない経営トップでは将来は暗いと思わざると得ない。
2025年10月時点ではEV販売に陰りが出ているが、この先EVがさらに浸透するのか、他の自動車が覇権を握るか分からないが、どちらにせよ組織のガバナンスが体制が重要であると感じた。

最後に一度契約を切られた中小企業が己を磨き上げ、切られた先を見返すシーンは爽快であった。
組織にしろ、個人にしろ、残酷なビジネスの現場で生き残るには、社会の変化に合わせて己の技術や知見をひたすら磨き続けることが大事だと思った。休んでいる暇はないのである。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作に引き続き面白かったです。やっぱり企業ストーリーは好き。統一社長時代だけだったので次の照市の社長時代も見たかったかも。彼目線の経営だけだったので、ちょっとそこは物足りず。この話を読んで、自分の会社はガバナンスが効いているんだろうか?日本に五万とある下請け工場は100年に一度の変革期に大丈夫なのか?案外、そういうとこに日本の技術があるのかも?とかそんなんも考えました。

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2022年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作トヨトミの野望ほどの衝撃はなかったが前作同様の緊張感と面白さは維持されている。今回の小説のテーマでもあるEV化、CASE化の進展はまさに自動車業界の構造を変えるテーマになっている。中でもEV化は喫緊の課題で、欧州発の環境問題への関心の高まりとともに各社の取り組みが注目されている。昨年末に水素自動車にこだわっていたトヨタがEVシフトを発表したのもEV化に取り組む姿勢を見せないと、マーケットに置いていかれるという危機感から発したものだろう。
今回の小説では未来予測も含まれていて、現時点ではその通りになるかどうかはわからないが、航続距離1000キロの車で量産化ができたらEVも一気に普及するだろう。どこがそのハードルを乗り越えるのかどうかはわからないけれど。
小説の中で社長は退任を決めていたが、EVが量産化するまでは今の豊田章男社長は辞められないと思うのだが果たしてどうか。

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2022年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トヨタ役員の人物像を会社内部でヒアリングしないと、こうまで面白おかしくは書けないのでは?誰かがゴシップ情報をリークした?トヨトミの野望も読まないと・・
株主総会で社長やK副社長が涙ながらの臭い?答弁をしていたのを思い出します。T副社長のFaceBookネタや、中国担当になった元人事部長の逸話も、与太話としては面白い。どこまで本当なのかは知る人ぞ知る!唐突なソフトバンクとの提携はトランプと習近平対策だったのか?ロビー活動とアライアンスで飛び回るために社長の座を技術系に譲ったのか?
ちなみに今日の安全系の認証不正記者会見での会長はマスコミに睨みを利かせてました。マスコミがトヨタに忖度しているさまが良く判りました。

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2024年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トヨタの名社長であった奥田氏と豊田章男氏の確執を描いた小説
前作はほぼ事実っぽかったが、今回は微妙な感じ。まぁ、実情はなんとなく伝わってくる

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トヨトミも大企業病の様子を呈し、現社長の豊臣統一をうまく操作して、自分の利益ばかり優先する役員が周りにいるようになった。EVで完全に乗り遅れたトヨトミは果たして生き残れるのか?
今回もトヨタ自動車の状況をよく踏襲していて、現実なのかフィクションなのか時々わからなくなる。豊臣統一の性格や行動も現実のトヨタ社長の豊田章男と非常によく重なる(もっとも愛人の話とはどうかわからないが)
社内闘争の話がほとんどで終わるのかと思い、少しうんざりしていたが、統一も退任することになり、最後に思慮深い人事を行い、痛快なエンディングとなる。トヨトミの逆襲である。

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2022年01月21日

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