【感想・ネタバレ】トヨトミの野望のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月07日

面白い。
日本を代表する企業 「トヨタ自動車」の繁栄と苦悩をフィクションというテイでを理解できる一冊。
リアルを追求している部分もあるため、過度にドラスティックなことはないが、日本で生きる人間として、トヨタの栄枯盛衰を理解しておくのは無駄ではないと思う。

その上で、作中で描かれる、「武田」は非常に...続きを読む魅力的な人物である。
彼のような人間が実在した(と思われる)ことに、感動する。

彼の経営哲学、精神を本書を通じて理解することは、ビジネスマンとして生きていく上で大事なことを学べると感じる。

0
購入済み

2024年03月29日

久しぶりにこれほど面白い企業小説を読みました。ほぼ史実に基づいている部分もあり、もはや小説なのかノンフィクションなのか分からず、あの大企業にこんなお家騒動もあったのかと想像しながら読み進めました。続編が楽しみです。

0

Posted by ブクログ 2024年03月07日

99%が実話とも言われる、世界一の自動車メーカーをモデルにした話。おもしろい。
仕事への情熱が燃え尽きそうな時に読むと、火が付くかもしれない。

こんなに魅力的な人々がトヨトミ自動車にはいるのか、いたのかと胸が熱くなった。
一介のサラリーマンとしての人生でなく、
複雑な意思決定の仕組みを持つ中国、世...続きを読む界の標準化機構、米政府、アメリカ世論との闘いなど、世界の荒波に揉まれてなお、誇りを捨てずに闘い続ける世界の自動車メーカーのロマンが描かれている。

そのたたかいかたも、実話と言われるだけに、ロビイング活動や中国での裏金パイプづくりなど、綺麗事だけではなく清濁併せ呑むかつ、5手10手先を睨んだ差配によって世界一へのステップを着実に登っていく。
読みながらリーダーシップとは何なのかを強く意識させられる。強い意志と考えを打ち出すこと、変化を恐れないこと、常に自分の哲学を持ち、自分の意見を持って前へ進むこと、そして何よりも人がついていきたいとおもうこと。

本作では敵のように描かれている、トヨトミの創業家によるプライドやお家騒動によって、成長にストップがかかる部分は、こんなしょうもないことが現実に起こりうるのか?という不思議な気持ちにさせる。
どんなおおきな話でも、そこに個人は存在していて、その感情は物事に大きな影響を与えうる。

一方、豊臣家のプレッシャーを感じながらも、
リーダーとしての器が足りていない豊臣統一がもがく中で、リーダーとしての成長を遂げていく姿は少し感動だったりするから不思議だ。

トヨトミ家の視点でも読めるし、周囲を取り巻く新聞記者視点、当事者社長、当事者部下など、どの視点からも状況を捉えられるようになっていて、様々な楽しみ方ができる本だと思う。

0

Posted by ブクログ 2024年02月26日

物語とルポの間。面白いけど小説の読後感ではなく、気持ちが熱くなったけどビジネス書や啓蒙本のそれとはまた違う、みたいな…。重厚感のある書きぶりは意外と好みでした。

0

Posted by ブクログ 2024年01月31日

面白かった!の一言。フィクションだけどモデルが実在してて。早くドラマ化して欲しいけど、刊行からもう5年なら難しいかも。TV業界の武田剛平は居ないのか!

0

Posted by ブクログ 2024年01月30日

小説なのか、何なのか、難しいところではあるが、面白い話であることは確か
本書は、壮大なプロローグって感じで、今後が楽しみ

0

Posted by ブクログ 2024年01月29日

フィクションなのかノンフィクションなのかの境目がわからず、それがハラハラドキドキ感を倍増させてくれた。

0

Posted by ブクログ 2024年01月29日

世界的巨大自動車企業の内情を覗き見するような小説だ。一言で評価するなら「面白い!」のだけど、その面白さの半分以上は「武田剛平」の人物的魅力による。
剛腕、豪胆、突破力、したたかさ。成長し続けることを宿命づけられた巨大企業を、さらに大きな組織として未来の地図のなかで躍動させるための確かな、透徹した目。...続きを読む

それに対して、創業家出身の坊っちゃま「豊臣統一」のスケール感の小ささ、「やっちゃったね」感満載のへっぽこぶりが滑稽でもあるし、愛おしくもある。

この2人の対比も小説の魅力となって、ページをめくる手が止まりませんでした。

0

Posted by ブクログ 2024年01月21日

梶山三郎、城山三郎。トヨトミ、トヨタ。
テンポよく、一気呵成に読んだ。小説だから書けることもあるだろう。

0

Posted by ブクログ 2024年01月13日

本屋でたまたま見つけて購入。トヨタの内情を全く知らずに読んでいたのだが、これがなかなか面白い。武田剛平のパワーやスピード感がヒシヒシと伝わってきて本を読み進めることができる。

0

Posted by ブクログ 2023年12月02日

トヨタ自動車をモデルにした企業小説です。
フィクションであるとはなっていますが、登場人物のモデルとなった人物の経歴や出来事が限りなくリアルに書かれており、ノンフィクションなのでは?と感じます。(車名などもあの車がモデルかな?と分かります)

武田剛平のように先見の明があり、決断力や行動力をもったカリ...続きを読むスマ性のある人材がトップとなると企業は大きく変化し時代に合った路線で発展していきます。企業や経済の発展を考えるのならこの方が理想的だと思いました。ただ、拡大路線が続くとそれに伴う人材管理や予測されうる問題への対処が複雑化していくように思えます。
一方で同族経営の場合では、組織を長期運営する際の労力が抑えられる事や結束力は得やすいと思います。しかし能力が伴わない場合や外部の視野が得られず、停滞あるいは衰退を引き起こすリスクが伴います。

今作ではカリスマ性のある武田剛平が社長に就任し企業を発展させていく所から、豊臣統一に社長が変わり問題と対峙するまでがストーリーとなっていますが…豊臣統一がどう変化していくのか、続きが気になります。
続編もあるようなので、読んでみようと思います。

0

Posted by ブクログ 2023年07月15日

 真偽はともかく、実在の企業や事物に設定が寄せられた企業小説として興味深く読めた。
 ある程度組織を率いる立場となれば、置かれた状況を俯瞰し、事なかれ主義・慣例主義に陥ることなく、データも駆使して分析し、信頼できる部下と正しいと考える方向へ躊躇しなく踏み出すことが大切。内外問わず政治や経済の情勢を読...続きを読むみ、ブン屋とも良好な関係を持ち、時には流れを引き寄せる工作も必要。そうしたことを改めて考えさせられる作品であった。

0

Posted by ブクログ 2022年04月22日

明らかに題材はトヨタ自動車。限りなくノンフィクションに近い内容。スリル満点、一気に読み終わってしまった。おもしろい。おススメ。

0

Posted by ブクログ 2022年02月05日

非常に面白い一冊でした。モデルの会社とか実際のニュースとかと照らし合わせればより面白さがわかる一冊です。いろんなリーダーがいて、いろんな強者がいて、それでも崖っぷちはある。重厚な企業ストーリーは改めて好きだなと実感しました。

0

Posted by ブクログ 2021年11月21日

自動車業界に相当詳しくなれた気がする。これが本当の話だと思うと感激する。名前を変えてまで発行してくれてありがとうございます。

0

Posted by ブクログ 2021年07月11日

友人からすすめられて読んだ。
あまりのリアリティにノンフィクションなんじゃないかと感じるほど。
メインキャラクターの武田剛平のモデル人物を全く知らなかったが、トヨタにこんな社長がいたのか、と驚いた。

0

Posted by ブクログ 2021年06月23日

購入から読み始めるまで、時間がかかったものの、読み始めると一気読み。事実にフィクションを付け加えた企業小説と理解すればよいのだろうか。明らかなモデルがいる中で、武田剛平はとても魅力的に描かれていて、反統一な姿勢になっていたのだが、最後の最後で二人がトヨトミへの愛で繋がったんだなと。堤雅也もすごく魅力...続きを読むある人物だった。ラストに奥さん孝行するのもよい。

0

Posted by ブクログ 2023年12月26日

TOYOTAの裏側?を体感できる本
国家を代表するグローバル企業のリアルをフィクションとして描いた一冊。
トヨトミをトヨタと言い換えてみると面白い。

豊臣家とそれ以外の人間の扱い、社長の一挙手一投足が国際問題に発展すること、市場の変化の中でトップに立ったとしても危機にさらされることなど、外から見て...続きを読むいるとトヨトミは凄いとしかならないもののリアルを描いている。これらのような自体に見舞われた時に内部の人間がどのように感じ、考え、行動するかというのは、小説という形だからこそ、体温を持って感じられるものだと思う。

個人的に気になったポイント
・トヨトミはあらゆるメディアにおいて圧倒的な広告主であるため、メディアは持ち上げる記事を書くことになる
・ジャストインタイムは、アメリカのスーパーマーケットからインスパイアされたことになっているが、本当はアメリカの工場を見て学んだ
・自動車を作るというのは徹底的に管理を行うことで、生産性が上がる
・数百億の赤字を掘ったとしても、それを先行投資の広告費として考える

0

Posted by ブクログ 2024年03月24日

話題作なので読んだ

サラリーマン社長武田の成り上がりがカッコ良すぎた。
武田はビジネスチャンスを逃さないよう、日々多大な人脈を駆使して情報をかき集めている。平の自分はせめて新聞くらいは読んでおこうと思った

0

Posted by ブクログ 2024年01月31日

トヨタの奥田元社長の経営者としての手腕を軸に、大企業トヨタの内部に切り込んだフィクション風ノンフィクション。
大企業の社長の仕事の一端や、同族企業の運営の難しさ、また政敵を陥れるための根回し策略などかなりリアルに描かれていて、ビジネスパーソンとして勉強になる部分が多々あった。

0

Posted by ブクログ 2023年10月03日

経済記者の覆面作家、梶山三郎さんの著書。
トヨタ自動車をモデルとした企業小説。
所々フィクションなのかノンフィクションなのか定かではないが全体を通して面白く、自動車産業の事情に暗い自分でも分かりやすく勉強になる作品だった。

ストーリーとしては豪腕武田剛平の偉大さが目立つ。経営力、決断力、情報力、人...続きを読む脈力が素晴らしく企業のトップとはこういう人なんだろうと痛感させられた。

トヨトミだけではないだろうが一族系の大企業では武田のような使用人のトップ人事の過程はいずれ本家の出番が来るまでの通過点なのだろうと感じる。武田がもう何年も導いたらもっと違ったトヨトミ自動車の未来があったのではと思わされる。

血の濃い本家筋の人間と社の功労者、実力者達の鬩ぎ合い。派閥争いとも一味違う大企業独特の倫理観だと感じる。
良いも悪いも一族経営の闇を深く見た気がする。もちろん創業家なので尊重されるのは当然なのだが、巨大に膨れ上がった企業を束ねるには適した人材が求められるのも事実であり、そうでなければならない。この作品を読んで血の濃い会社の弱点と傲慢っぷりを強く感じる事ができた。

続編もあるので読んでいこうと思う。




0

Posted by ブクログ 2023年06月29日

実名でないだけのトヨタの話。
おそらくほとんど全てのエピソードが実話。

武田剛平=奥田碩
豊臣新太郎=豊田章一郎
豊臣統一=豊田章男
御子柴宏=張富士夫

小説としては面白いが、世界的な上場企業であるトヨタという企業をわずか2%の株主でありながら、「創業家のもの」として支配している意識は昭和以前の...続きを読む時代遅れの極致だ。元々トヨタの車は好きではないが、これを読んで一層他メーカーの車にしようと決めた。

先日、豊田章男から佐藤恒治という「使用人」に社長がバトンタッチされたが、本家の章男氏の長男である豊田大輔が社長になるまで、何人の「使用人」が繋ぎで社長を務めるのやら。

0

Posted by ブクログ 2023年02月12日

武田社長みたいな破天荒な感じ、読んでて爽快感がありますね。続きのトヨトミの逆襲も絶対読みたくなるラスト。

0

Posted by ブクログ 2022年08月10日

色々な企業名が実際ある会社とほとんど変わらず、まさしくフィクションかノンフィクションか、と思わされる。
ニュースで見てきたあの人物が⁉️と思わされる数々の出来事。
ノンフィクションなら映画化して欲しいものだが、あまりにも事実に沿った物語ではそれも無理な話だろうか。

0

Posted by ブクログ 2022年02月09日

トヨタ自動車の実録かな?
半月で読み終えました。

難易度 中
感動★☆☆☆☆
涙線☆☆☆☆☆
興奮★★☆☆☆
感心★★★★☆
伏線★☆☆☆☆

0

Posted by ブクログ 2021年12月24日

一企業であり日本最大の企業。
フィクションでありながら、
具体的な話しもたくさんあり読み応え十分。

ビジネスは綺麗事ではないと思うが、
戦争だと言い切れるほど
個人としては闘えていないと思う。

勉強になりましたぁ。

0

Posted by ブクログ 2021年09月12日

正直なところ自動車産業は余り関心がなかったのですが、読み始めたら止まらず一気に読み進め、トヨトミの逆襲もポチリました。
登場人物を実在の人物を想像して読め、ノンフィクションなのかと思いつつ、自動車産業のスケールの大きさにも圧倒されました。
武田社長のビジネスで結果を出していくその様に凄まじく圧倒され...続きを読むます。徹底的な合理化と効率化を進める一方、国内外での政治、経済界、官公庁への人脈づくりや、世界一を目指す企業がどのように戦っているのか小説を通じてその一端を知ることができ、日本のものづくりに関心が持てました。
働く者として、とても心に響いたのは、変化についていけない人は、終わりという下りです。常に時代の変化を感じ先の世界を考えて行動する大切さを改めて実感しました。
そして稀代の経営者といえど武田が鶴の一声で解任されてしまうわけですが、雇われの身はいつ何が起こるかわからない。人生で何を自分はしていきたいのか明確な目標を持ち進むことの大切さ、自分なりの信念、哲学を持ち働く事の大切さを改めて考えさせられます。

0

Posted by ブクログ 2021年08月23日

名言はされないが、当然ながら誰もが思い浮かべる愛知県の自動車メーカーに類した企業をめぐる物語。

世界的な視座を持ち、世界企業として脱皮させる道なかばで本当につまらない社内政治によって抹殺された武田社長。背が高く体も大きくて、切れるという感じでもない風貌の方だが、こんな名経営者だったのかと認識を改め...続きを読むさせられた。こんな大きな視座で経営できている人間が今の日本にいるだろうか・・・。
しかし、これぐらいのスケールの仕事ってどんな感覚で日々過ごしているんだろうかと思わされた。並の人間なら、ストレスで死んでしまうか、その前に逃げ出しているのではないか・・・。

星は5つでもいいのだけれど、文章がもう少し上手いといいなと思い、星4つとした。

0

Posted by ブクログ 2021年06月13日

 世界最大の自動車メーカー、決裁スケールは限りなく大きいはず。
 ただ、この小説が実話に基づいたものであれば、意思決定のプロセスや派閥争いなどは中小企業のそれと案外変わらないなと感じた。
 モデルとなった企業に友人が勤務しているので一度話しを聞いてみよう。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月02日

帯にある99%実話の噂、という微妙な煽り文句の通り
ネットなどで調べられる範囲では本当のことばかりのようで、ここまで事実が多いと、全くねもはもない著者の想像が混入されていても信じざるを得ないかなぁ。。。

奥田氏を絶賛し、豊田章男氏のことはやたらと小人物として描いているが、どうなのだろう。

トヨタ...続きを読むって、株をほとんど持っていない創業家の威光が強すぎるのを不思議に思っていたが、役員もトヨタの恩恵をたっぷり受けた二世ばかりということであれば納得かも。

0

Posted by ブクログ 2022年01月15日

真偽のほどはさておき、モデルとなっている会社のニュースと合わせて読むと、面白さ満点。当事者でなければ、という前提ですが。是非、映像化して欲しい。

0

「小説」ランキング