【感想・ネタバレ】トヨトミの逆襲のレビュー

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2024年04月11日

統一が社長になってどれほど酷い有り様かと思っていましたが、創業一族の立場を良い意味で上手く使い、そして経験から学び社長としての地位を固めていく様子、また急速に変化していく世の中を必死に模索しながら歩いていく様に、気づけばひたすら応援していました。ほぼノンフィクションの素晴らしい企業小説であり、啓発本...続きを読むでもあると思います。

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Posted by ブクログ 2024年02月28日

統一が出てくる場面では必ず黒縁メガネの丸顔でナッパ服のあの人を思い出しました。描写も凄い。会話している両者の心情が細やかな表情や動きの記載から分かるようでした。書き方が上手いなと素直に思いました。愛人のことも知らず、思わずググってしまいました。最後の解説も何故名字がトクガワではなく、トヨトミにしたの...続きを読むか?成程と納得させられる作品でした。経済的興味無かったけど、自動車産業と絡めると面白いですね。書き方も本当素晴らしいと思いました。

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Posted by ブクログ 2024年01月27日

相変わらず迫真かつ痛快で、一気に読み切った。一作目より現実離れの内容が増えた気がして(真相は分かる由もないが)、リアリティ度が落ちた時感じたのが唯一気になったところ。

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Posted by ブクログ 2022年04月29日

『トヨトミの野望』の続編、事実と虚構が入り混じったスリリングな展開で、一気に読めてしまいます。結末は・・・ぜひそのようになって欲しい。

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Posted by ブクログ 2021年11月23日

衝撃的な本に出会いました、小説の形をとっていますが、現在の自動車業界が置かれている状況を詳細に調査して、それをベースに書かれた小説です。私の勤務している会社も、最終的には自動車の一部品として使われている製品を作っていますので、将来の自動車業界の動向(特に電動化)がいつ頃、どの程度進むのかは大いに興味...続きを読むがあります。

この本で書かれているように今年もトヨタの収益はダントツで一位のようです、以前は日本市場のシェアを40%死守すると言っていたと記憶していますが、今では過半数を超えるのではないでしょうか。そんなトヨタであっても電動化に対する対応を間違えると将来は今の地位を維持することはできないと予測されています。

電動化に対するアナリストなどのレポートは読んできましたが、このような形で近い将来(おそらく10年以内)の予測を頭に描きながら、それを小説として楽しむことができて、この本を読んでいる間はワクワクしていました。多くの取材を通してこの本が完成したと思いますが、それを楽しめるのは幸せだなと思いました。

以下は気になったポイントです。

・水素ステーションや軽油やガソリンよりも安全管理が難しく、しかも首都圏に40箇所と数が少なくインフラとしてあまりにも脆弱、という三重苦がある。基本特許を無償で開放する大盤振る舞いも虚しく、新たに参入するメーカーは皆無であった。2019年末に5万台を目指す計画も今となっては口にする者もいない。FCVでつまづいている間に、次世代車の世界的趨勢は完全に電動車に決まってしまった(p21)

・CASE(コネクテッド、自動運転、ライドシェア、電気自動車)の技術のどれもが、排ガスを撒き散らして走る車を大量に作って売る、しか能のない既存の自動車メーカを死に追いやるものである(p40)

・ハイブリッド車で培った技術は一日の長があるが、バッテリーは別である。EV用バッテリー開発には技術だけでは乗り越えられない「素材」という壁が立ちはだかっている(p42)

・EVシフトで一番アワを食っているのは自動車産業に関わるサプライヤー企業である、自動車が電動化すると、自動車はエンジンとトランスミッション、ガソリンから、モーターとインバーター、バッテリーの乗り物になる。外見こそ変わらないが、中身は別物である。(p64)

・言葉遣いで変わったのが「うれしい」という言葉、要は「どこが自動車会社にとって嬉しいポイントなのか、どんな利益があるのか」ということである。傲慢さと驕りが言葉の裏から透けて見える言い回しである(p73)

・ものづくりにこだわる戦略を発表する車メーカーと、EVという車の性質の変化にはまる関心を示さず、移動そのものの概念を変え、持続可能な社会への提案を打ち出した会社、どちらの構想が人を惹きつけるかは明らかである(p121)

・決算の最終利益は過去最高であったとしても、これはひとえにアメリカの法人減税と円安で海外販売が好調な上、国内のライバル企業が勝手に転けているおかげである。(p135)

・新型電池とは、電解質に液体ではなく固体を使う「全固体電池」と呼ばれるもの、これにより既存の電池が抱えていた「液漏れリスク」や「設計の自由度」「充電時間」の問題は解決することになるが、固体電解質の素材も、量産技術も未だ確立していない(p197)

・高出力のバッテリーを積んだからいい車になるというわけではない、出力系統の制御、バッテリー劣化防止、構造の単純さゆえのドライバビリティの差別化など、課題の数は無限にある(p199)

・デジュールスタンダードとは、工業製品などにおいて、国や省庁など公的機関が性能や製造方法、生産のための技術などを定めた規格のことである。市場競争の結果として事実上の標準となった規格を指す「ディファクトスタンダード」の対局となる概念である。つまり市場競争が先にあるのがディファクトスタンダード、公的機関のお墨付きが先に来るのが、デジュールスタンダードである(p243)公が基準を作る前に取り入って、自社に有利な規格を作らせ、他社や他国の競争優位を崩して仕舞えばいい、それがデジュールスタンダードの裏のルールである(p244)

・PCU(パワーコントロールユニット)と呼ばれるモータの回転やトルクを制御する電子部品の向上をトヨトミ本体からトヨトミ車の電装品を作るグループ会社の尾張電子に移管し、開発から生産までを尾張電子が一手に引き受ける体制を整えた点である、PCUは電動化の核となる部品であり、多くの開発資金を必要とするセクターである(p266)

2021年11月23日作成

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Posted by ブクログ 2024年05月05日

 トヨタの社長の話です。
 トランプ大統領や、安倍総理が名前を変えて登場してます。
 大企業での権力争いのビジネス小説です。
 少し難しいので大人向けの本だと思います。

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Posted by ブクログ 2024年05月05日

仕事の関係でシリーズを読んでいるけれど、読むほどにゲンナリする。
けれど、必読の書と評するのが適切な感じの本です。
アメリカは機敏なベンチャーが、疎い既存のプレイヤーを置き去りにして圧倒するのだけれど、既得権でそれを許さない日本経済は、かなりヤバイ。ヤバすぎる。

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Posted by ブクログ 2023年10月09日

前作の「トヨトミの野望」に続く続編。
今回は豊臣統一が社長となり、そのトヨトミ自動車の軌跡がメインのストーリー。

99%実話というキャッチフレーズなのだが、もしそうならば幾らかは凄く暴露的。全体を通して面白く、前作でも思ったのだが自動車産業の知識に乏しい自分でもしっかりと把握しながら読むことができ...続きを読むた。

統一が最後に自分の真意を、そしてトヨトミの真意を見出だす。彼の会社人生はやはり「トヨトミの血」のもたらす影響下だ。良いも悪いも含めて血統とはそういうものかと再認識させられた。

今後のトヨトミ=トヨタがどう活躍していくのか?そして自動車の未来は?

気になるトピックを残しつつ、未来は不確定で不安が多いが、明るい日本の未来を自分たちに見せていってほしいと素直に感じた。
そして自分も畑は違えど同じ志で生きていきたいと感じた。

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Posted by ブクログ 2023年02月12日

トヨトミの野望の続きです。昭和からわりと最近までのトヨトミ社の歴史。登場人物多くて、疲れたから投げやりに名前つけられたのでは?と思っています。タイロンマークス。

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Posted by ブクログ 2022年06月05日

トヨトミの野望の続編。
主人公は創業家の直系、統一。前作のサラリーマン社長vs直系一族の争いからすると、大分地味にまとまっていると思う。ここまで書いて良いのか?というリアルを題材とした姿勢は相変わらず。

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Posted by ブクログ 2022年05月31日

トヨトミの野望の続編。リアリティーを追求して、どこかの誰かを彷彿とさせる小説、モデルもあって、現実世界と対比しながら読み進めました。

日本のものづくりはまだやれる、日本は新しい技術を生みだすことは難しいけと(歴史的に)、それを発展させる技術力とあらゆる分野において、よくできた商品、サービス、アウト...続きを読むプットがある。
それらをまた開発された新たな技術で繋げてイノベーションを起こすことができる国です。
トヨトミの社長の最後のスピーチは、ものづくりをする立場では大変うれしい、まだまだ未来を感じさせるものてした。

完全に、題名のインパクトたけで買ってしまったので、トヨトミの野望を読んでない。今度読もう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月12日

前作に引き続き面白かったです。やっぱり企業ストーリーは好き。統一社長時代だけだったので次の照市の社長時代も見たかったかも。彼目線の経営だけだったので、ちょっとそこは物足りず。この話を読んで、自分の会社はガバナンスが効いているんだろうか?日本に五万とある下請け工場は100年に一度の変革期に大丈夫なのか...続きを読む?案外、そういうとこに日本の技術があるのかも?とかそんなんも考えました。

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Posted by ブクログ 2022年02月04日

前作ほどの衝撃はなかったが、EVなどタイムリーでなネタが満載でとてもリアリティのある描写。ビジネス小説としてとても面白かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月03日

前作トヨトミの野望ほどの衝撃はなかったが前作同様の緊張感と面白さは維持されている。今回の小説のテーマでもあるEV化、CASE化の進展はまさに自動車業界の構造を変えるテーマになっている。中でもEV化は喫緊の課題で、欧州発の環境問題への関心の高まりとともに各社の取り組みが注目されている。昨年末に水素自動...続きを読む車にこだわっていたトヨタがEVシフトを発表したのもEV化に取り組む姿勢を見せないと、マーケットに置いていかれるという危機感から発したものだろう。
今回の小説では未来予測も含まれていて、現時点ではその通りになるかどうかはわからないが、航続距離1000キロの車で量産化ができたらEVも一気に普及するだろう。どこがそのハードルを乗り越えるのかどうかはわからないけれど。
小説の中で社長は退任を決めていたが、EVが量産化するまでは今の豊田章男社長は辞められないと思うのだが果たしてどうか。

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Posted by ブクログ 2021年11月28日

「野望」の時ほどの衝撃はなかったが、超巨大企業での同社でも社内政治がハビコッてっている事に驚いた。
製造業を支えているのは、ケイレツの下請け工場も含めた全てのステークホルダーなんだけどね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月10日

トヨタの名社長であった奥田氏と豊田章男氏の確執を描いた小説
前作はほぼ事実っぽかったが、今回は微妙な感じ。まぁ、実情はなんとなく伝わってくる

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月21日

トヨトミも大企業病の様子を呈し、現社長の豊臣統一をうまく操作して、自分の利益ばかり優先する役員が周りにいるようになった。EVで完全に乗り遅れたトヨトミは果たして生き残れるのか?
今回もトヨタ自動車の状況をよく踏襲していて、現実なのかフィクションなのか時々わからなくなる。豊臣統一の性格や行動も現実のト...続きを読むヨタ社長の豊田章男と非常によく重なる(もっとも愛人の話とはどうかわからないが)
社内闘争の話がほとんどで終わるのかと思い、少しうんざりしていたが、統一も退任することになり、最後に思慮深い人事を行い、痛快なエンディングとなる。トヨトミの逆襲である。

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Posted by ブクログ 2021年12月27日

前作に続き読んでみる。

TOYOTAのような日本最大の企業でも、
様々な困難に向き合う必要があると言うのを、
競合他社、米中他国、新興勢力を交えてリアルに
描かれており参考になった。

100年に一度の転換期と叫ばれているが、
自動車業界が置かれている状況の
理解が少し深まりました。

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