【感想・ネタバレ】トヨトミの野望のレビュー

あらすじ

経済界を震撼させた超問題作奇跡の文庫化。

「本書の内容のどこまでが事実でどこまでがフィクションなのか。
これについて、巨大自動車企業に極めて近い経営者は99%が事実と私に言い切った。一方で良識ある自動車業界担当の官僚は、まあ、半分くらいじゃないですかね、と口を濁す。名古屋界隈の書店から本書はすべて消えた、とか(中略)さまざまな噂が駆け巡るが、真実を知るものは本書の登場人物のモデルとされる人物だけだろうし、彼らが本書の真偽を語ることは絶対にないだろう。
本書は週刊誌ではないのだから、真偽のほどなどどうでもいい。フィクションと割り切って読むと、これほど面白い企業小説はない」(夏野剛氏による解説より)

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Posted by ブクログ

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企業の世襲制の在り方や、人事の在り方について考えさせられた。正直言って、他人事だからいいけど、自分がこの企業の一員として働きたいとはとても思えなかった。
話の筋としてはおもしろかった。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

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この小説は30年以上サラリーマンを続けてきた人にはささりますね。覆面作家になってでも出したかった作品だと思うほどリアルで深い。奥田さんのTOYOTAは強かった!

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2024年07月06日

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日本一の大企業、トヨタ自動車。
この小説はもちろんトヨタ自動車のことだ。
そして私は愛知に住むトヨタグループ会社の
サラリーマン。非常に興味深く読ませてもらいました。この小説で印象深かったのは武田剛平の
人物像もそうだが、安本という新聞記者の嫁さんで元トヨタ自動車の秘書だったという女性の地元
に対する話。その地元では何もかもがトヨタ系で
あり、トヨタの創業者の生家なども学校や会社で
訪ねるのが当たり前という部分。確かに私も当てはまります。とはいえ武田剛平(当時の奥田社長)がこのような経営者として素晴らしい能力を持った方だとは全く知りませんでした。それと同時に現在の章男会長がダメダメなボンボンとして描かれているのも本当なのだろうか?まったくどこまでが本当でどこからが嘘なのか知りたくなってしまう。そんな魅力溢れる素晴らしい小説でした。

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2024年06月26日

Posted by ブクログ

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日本企業の典型であり頂点であるトヨトミの内部は豊臣家の排他的な思惑の中で浮き沈みをしていた。武田剛平のような敏腕経営者に憧れは抱くが、社長が過労死しそうなほど激務だとは思わなかったし、自分にはそんな覚悟はできないと思った。
2/3くらいまで難しい経営戦略の話や苛立ちを覚えるような人間関係で読み進めるのに時間がかかったが、後半になり時代が進むとイメージがしやすくなり、最後の統一社長の会見は晴れやかな気持ちで読むことができた。

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2024年10月22日

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