あらすじ
『このミス』編集部が驚愕した話題作です!“死神”と呼ばれる暗殺者のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される――。特ダネを狙うライター・陣内は、ある組長の死が、実は“死神”によるものだと聞く。事故として処理された組長の死を調べるうちに、他殺の可能性に気づく陣内。凶器はなんと……バナナの皮!?【死亡フラグ】とは、漫画などで登場人物の死を予感させる伏線のこと。キャラクターがそれらの言動をとることを「死亡フラグが立つ」という。
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Posted by ブクログ
死神や死亡フラグという今まで取り扱ったことのない内容の作品で新鮮だった。物語の半分くらいで事件が解決したようにみえ、この先どう続くのだろうと思ったがまさか死神の正体まで暴けるとは思わなかった。さまざまな人物が出てきてそれぞれでストーリーが進むが物語が進むにつれてきれいにつながり伏線の回収も見事だった。総じて死神というつかみどころのないテーマを最後にはすっきりとさせてくれる新鮮な小説だった。
Posted by ブクログ
殺し屋・死神からジョーカーのカードが送られてきたら必ず24時間以内に死ぬという都市伝説に、崖っぷちライターが(超優秀な先輩の力を頼りまくって)挑む!
次から次に途切れなく事件が発生、登場人物もどんどん増えていく。ギリギリ最後まで「どうなるの、これ?」という展開。コメディときどきシリアスもうまく馴染んでいる。ラストはもうちょっと…続きものだから続きを読めってことかな?
タイトルは聞いたことがあったんですがこれは面白い。女優・松嶋八子というネーミングとかおバカ部分は相当におバカですけど。
表紙がパーフェクトにネタバレしているミステリは初めてでした(笑)こういう作品は世の中にあってしかるべき。真面目な作品ばかりでもつまらないですし。
2019年にドラマ化されてたんですね。知らなかった…。ツイッターでときどき原作者さんが「いいね」をくださるので読んでみました。
Posted by ブクログ
ジョーカーのカードを送られたターゲットは24時間以内に「思いがけない何か」によって命を落とす。都市伝説のように噂される殺し屋「死神」。フリーライターの陣内トオルは死神について調べることに。組長の死の真相を追うヤクザの松重や、高校時代の先輩・本宮らと死神の正体を追う…。
陣内視点の他に、不倫女性の南山宇美、新人刑事の御室恵介視点、それ以外にも複数の視点が入り混じって進んでいく。途中まではこの人はどこで絡んでくるんだろうと読み進めていたが、終盤にすべてが繋がる。正直ちょっと話ができすぎていて違和感がある部分もあるような気もしたが、エンタメ作としてはいいのかもしれない。
Posted by ブクログ
主人公が違う話が最後に一つになって、死神の正体を突き止める話。松重さんの死亡フラグが立ってから、どんどん話に引き込まれていった。偶然が重なって、亡くなるように仕向けているから、伏線回収をちゃんとやってくれるから面白い。けど、601号室の物語の結果をちゃんと知りたかったな。あと最後は結局、死亡フラグから逃げられるのかな?
Posted by ブクログ
どこか既視感があったのは、おそらく映像化された作品をみたんだと思う。でも多分本では読んでない。
ただ、そのためにおそらく犯人はそこだろうということがなんとなくわかってしまっていた。でもそのおかげか、伏線をしっかり伏線として認識しつつ読破できたかもしれない。風が吹けば桶屋が儲かるロジックは、ご都合主義とは言えなくもないけど、個人的にはその広がりやつどこがつながってくんのよってワクワクするポイント。
子ども時代のエピソードはさすがに無理あるとは思ったけど、今回は全体のつながりに一本。