【感想・ネタバレ】秘密に満ちた魔石館のレビュー

あらすじ

昔も今も、人は宝石を身につけ、大切にします。それは、装飾としての美しさと、宝石のもつパワーや魔力に惹かれるからでしょう。本書には、魔石館に横たわる、水晶、ルビー、ベゾアール石、猫目石、ムーンストーン、トルコ石、オニキス&アメジスト、珊瑚といった宝石たちが登場します。それらは、過去にさまざまな主人の持ち物になり、いろいろな経験をしてきました。本書は、そうした宝石たちの知られざる8編の物語を紹介するものです。魔法使いの水晶玉を盗んで有名になったハキーム、山羊の胃から出てきた石を持つ奴隷アッバ、旅人を守る石を持って旅に出たトニオ……。ある時は、宝石の呪いに苦しみ、ある時は宝石の力に命を救われるなど、宝石との関わり方で、人は不幸になることも、幸せになることもあるのです。いろんな時代・地域の、不思議なお話がスリリングに展開する、千夜一夜の物語!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

子供向けなのはわかってるけど、こういった童話風なもの好きです。
鉱石をテーマにした小話集・世界各国、時代も様々。
同じ作家さんで、植物をテーマした本が出てましたが、それの鉱石版って感じでした。こっちの方が話は短い。
最後の珊瑚の話が好きでした。

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2024年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宝石にまつわる8つのお話。

「水晶」
魔法使いの弟子ハキームは、修業の辛さから師匠の水晶を盗んで逃げだす。師匠の水晶の力で占い師として富豪となったハキームだったが、ある日水晶がにごりはじめる。
「ルビー」
婚約者に裏切られ、返してほしいと言われたルビーの指輪。新しい恋人に贈ることを妬み、ルビーに呪いをかけたエラ。
呪いは見事に彼らを不幸にしたが、20年後、幸せに暮らすエラの前に指輪があらわれる。
「ベゾアール石」
大貴族ジャッフルの奴隷となり、辛い日々を送っていた奴隷アッバ。ある日山羊をさばいていると胃の中からにぎりこぶしほどもある石を見つける。この石がアッパにもたらしたものとは?
アッパはサヌバ族としての誇りを失わずにいられるのか。
「猫目石」
エジプト。騙されて墓荒らしたちの召使いにされた十歳の少女ティシャ。ある夜、罠や呪いが仕掛けられているという王家の墓に入るよう命じられるが、墓の中で、仲良くしていた猫がティシャの前にあらわれて。
「ムーンストーン」
八歳のアンティースが、祖母のいる田舎で探検した幽霊屋敷。きれいで、でも寂しげな若い女性の幽霊と出会ったアンティースは彼女が示す壁からムーンストーンの指輪を見つけ指にはめる。アンティースがみた幽霊の秘密とは。
「トルコ石」
貿易の都、ヴェネチア。異国への憧れがやまない息子トニオ。彼を心配した母親は、占い師を訪ね、そこで、トルコ石の玉を連ねたブレスレットと、大きな丸いトルコ石が一つはまったブローチを渡される。トルコ石は旅人を守る石だということだが、果たして息子は無事に旅を終えられるのか。
「オニキスとアメジスト」
インドの都ベナレスに住む貴族の娘、アーリヤー。アーリヤーは大きな屋敷に住み、何不自由なく暮らしていたが、両親が喧嘩ばかりしていることに心を痛めていた。ある日一人の老僧から、父のオニキスがはめこまれた腕輪と、母のアメジストがはめこまれた耳輪のせいだと聞き、耳輪をこっそり持ち出したが。
「珊瑚」
かつて十人姉妹だったという珊瑚玉、ある華族の令嬢を守り続けてきた珊瑚のお話。

アラビアンナイトのような不思議な物語。
ときに残酷な結末を呼び、時に人を助ける宝石たち。
最後の珊瑚のお嬢さんがどうなったのか、気になるー!
挿絵も素敵。

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2021年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

水晶玉を盗んだ占い師の末路、呪いをかけたルビーの指輪の因果応報など、怖い結末の話もあれば、一族の誇りを失わず行動した少年や王の墓荒らしに巻き込まれた心優しい少女などの、正しき者が救われるみたいな結末もありよかった。

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2019年10月08日

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